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社畜リーマン ヒットマンを希望したらリペアマンにされた件  作者: Sora


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2/8

001_社畜、初めての“修復”をやらかす

初のコメディラノベ

なかなか難しい

講義を終えて外に出た頃には、もう日付が変わる数分前だった。

冷たい夜風が顔を撫でた瞬間、ようやく思考が戻ってくる。

(いや待て。俺なんで30万払ってんの?

 てかなんで“リペアマン資格認定証”なんか握ってんの?)

財布の中はスッカラカン。心の中もスッカラカン。

あるのは不可解な認定証だけ。

「寝よう。明日考える。いや考えたくねぇけど」

ふらつきながらアパートに帰り、電気をつけた瞬間、

あまりのボロさと散らかり具合に逆に安心した。

六畳一間──湿気でヨレた天井、ミシミシ鳴る床、

コンビニ弁当の墓場と化したテーブル。

(ああ現実ってこういう匂いだよな)

ソファに沈み込んだ瞬間、認定証が手から落ちた。

試しにエンブレムを指で触れた瞬間、

ビリッ。

「うおっ!?」

静電気みたいな衝撃。次の瞬間、目の前に淡い光が浮いた。

──Repair Mode Activated──

「は???」

意味は分かるけど状況が分からない。

適当に壊れたリモコンをつまみ上げ、

ダメ元で手のひらで包み込む。

パァァァァッ!!

「まぶしっ!?」

リモコンは新品同様へと完全復活。

塗装は輝き、ボタンはプリップリ、電池カバーは完璧。

「おい。なんだこれ。

 俺、今、本物の“修復リペア”した?」

そこから俺は暴走した。

・脚が折れた椅子

・割れたコップ

・スカスカのベッドマット

・湿気で死んだ本棚

・十年沈黙してた空気清浄機

どれを触っても

パァァァッ!

ピッカァァッ!

ぎゅいぃぃぃん!!(謎の機械音)

全部、新品。

床の軋みは消え、壁紙は綺麗になり、

風呂のカビは蒸発し、換気扇は新車のエンジン音になり、

冷蔵庫の腐臭すら消えた。

気づけば部屋は─

新築物件(築0年)になっていた。

「やっべ! 俺、最強じゃん!!

 これもう“資格”じゃなくて“神の奇跡”だろ!!」

興奮が爆発した。

「やってやるぞおおお!!

 明日から俺の人生は完全リペアだぁぁぁ!!」

ガラッッッ!!

興奮のあまり、深夜0時に全開で窓を開け、

全力で叫んだ。

「俺の人生、完全復活ぁぁぁ!!

 資格とってよかったぁぁぁ!!

 ありがとなぁぁぁリペアマーーーン!!」

すると隣の部屋の窓がガッ!!と開き、

寝起きの住人が怒鳴った。

「うるせぇぇぇ!! 黙れ社畜ぅぅぅ!!

 深夜に人生リペアしてんじゃねぇ!!」

「す、すみません!!」

こうして俺の人生初の“修復”は、

ご近所トラブルという形で幕を閉じた。


最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

少しでも楽しんでいただけたなら嬉しいです。次話(あるいは次の作品)も頑張りますので、是非リアクションボタンで応援いただけますと幸いです(^^♪

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