プランクトン たべた
言葉の海が広すぎて きらきら水面遥か彼方
水底では幽霊達が こぞって流れ付く文字を齧っている
ぷくぷくと ないている
ぷくぷくと ないている
口からこぼれ落ちる 文字のかけらを
プランクトンが ぷくぷくと
飲み込んでは食べられる
プランクトンは ぷくぷくと
飲み込まれては 消えていく
――――――――――
お互い大口開けたって
ぷくぷく だあれも増えてかない
ぷくぷく お腹が膨れても
ぷくぷく 見れば ただ一人
齧った後は ただ一人
――――――――――
ぷくぷく 沈む カケラさえ
増やす為には 食べられない
ぶくぶくぶよぶよ あんぐりと
食べたいからと ぷーくぷく
ひょろひょろ見ずに ぱーくぱく
ほら 誰もいない