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昨日見た夢
空き瓶の中に、万象の夢を探しに行こう
物憂いだけのジャイロスコープは、アマテラス式大観音開きの蝶番の間に挟んで置こう
とりもなおさずお散歩中の老紳士はそう云った思考を携えていた
蹄鉄の溝に詰まった、概念をシンメトリーすれば、
汝の翼、思うに朝露に反射する太陽光が如きの煌めきを放つ
行く先々に待ち構える、機械仕掛けの知床住まいの雪男は、パノラマ撮影によって引き伸ばされる
永遠に眠る、大海の主人を訪ねに行こう
貝殻さえも住まわぬ、暗黒の海底は、暗澹ではなく、太古の夢が眠っている
その夢詰まっている脳髄の鮮やかなさは、誰にも見られないがために、永遠の美を保っている
もう覚醒の時間だ