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銘尾 友郎様主催企画参加作品

夜空を見上げて


昼間の喧騒が嘘のように静まり返った冬の夜。


透き通るような夜空に瞬く沢山の星を見上げ、75年以上前にこの夜空に散った若者に思いを馳せる。


1万メートルの高みから雪に被われた富士山を見下ろし、4発爆撃機の群れが目的地に向けて飛ぶ。


爆撃機の群れは目的地の目前で爆撃高度まで降下し、爆撃コースに乗った。


群れの先頭を飛ぶ爆撃機に向けて戦闘機が1機突っ込んで行く。


操縦桿を握るのは若い飛行兵、彼は躊躇う事なく爆撃機に突っ込む。


突っ込む寸前「お母さん」と一言飛行兵は呟いた。


探照灯の眩い光を反射するのは砕かれた爆撃機の破片か、其とも祖国に命を捧げた若い飛行兵の魂の最後の煌めきか。


思いを馳せる者として、若い飛行兵の御霊が母親の下に帰りつけた事を願う。





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― 新着の感想 ―
[一言] 映像や新聞、ドキュメンタリー本等でたくさんの若者が戦いに挑んでいったことは分かっていても、一人ひとりの胸の内を思うと辛いものがあります。 母を、兄弟姉妹を、祖父や祖母を思い……。 ペットも…
[良い点]  75年もたちますか。  志願して飛び立った者も多かったのでしょうか。 「お母さん」の一言。  これはなによりも辛いです。  こんなこと、二度とあってはいけないと思います。
[一言] 銘尾友朗様の「冬の煌めき企画」から拝読させていただきました。 このようにして若き命を散らしていった人への敬意は決して忘れてはならないでしょう。 それと同時にどうして未来ある若い人をこんな死な…
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