表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/688

七話

洗礼の儀を終えて家に帰ってきた後は部屋に戻り手に入れた装備を確認していた。

ゲーム時代に使っていた数々の装備を一つ一つ手に取り感触を確かめる。

扱い方は洗礼の時に理解したが実際に構えてみるとバランスが取りにくく違和感がある。

「やはりゲームの時とは違うということか。使えそうな装備とそれ以外を選別してっと」

アイテムボックスから瞬時に装備を切り替えられるクイックというスキルがある。

当然取得しており使えそうだと思った武器をクイックに指定して装備を切り替えてみる。

やはりこちらも慣れが必要なようでゲームの時のように瞬時に切り替えることはできずタイムラグが発生する。

防具も当然手に入ったのだがサイズが合わずこちらは成長するまで諦めるしかなかった。

「坊ちゃま。お食事のご用意が済んでおります」

「ありがとう。すぐに向かうね」

使用人に声をかけられもうそんな時間かと出していた装備をアイテムボックスに戻し食堂に向かう。

食堂の中に入ると食卓の上にはケーキや鳥の丸焼きなどいわゆるパーティー料理が並んでいた。

「今日はクロードの5歳の誕生日だ。たまにはこういうのもいいだろうと料理長が頑張ってくれた」

「父様ありがとうございます。料理長もありがとう」

「5歳の誕生日おめでとうございます。言ってもらえれば料理は取り分けますのでご安心ください」

「それではクロードの今後の成長を願って。乾杯」

両親はワインを、未成年のクロードは果実を絞ったジュースを口につける。

普段の料理も当然美味しいのだが用意された料理を残すのがもったいなくてついつい食べすぎてしまったクロードだが今は食後の紅茶を楽しんでいた。

「クロードはギフトで色々な装備を貰ったようだが基本的な装備を用意しといた。後で運ばせよう」

「ありがとうございます。防具は頂いたのですがサイズが合わなくてどうしようか悩んでいたんです」

「あはは。それはよかった準備が無駄にならなかったようでほっとしたよ」

「私からはこれよ」

母様が一冊の分厚い本を手渡してくれる。

「百科事典ですか。ありがとうございます」

その場でパラパラとページをめくってみると絵付きで細かい詳細が載っている物だった。

「それでは僕はそろそろ部屋に戻りますね」

「あまり夜更かしせずにちゃんと寝るのよ」

本に夢中になるあまりよく母様からは夜更かしを怒られていたのだ。

「はい。少しだけ読んだら寝ることにします」

少しだけといいつつ百科事典に夢中になりすぎて当然怒られるクロードなのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ