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独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活  作者: 髙龍


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六百二十九話

クロードは天照大神に呼び出され本社の奥の間へと向かっていた。

部屋に到着すると詩織と翠が正座して待っている。

「やぁ。よく来てくれたね」

そう言って気軽に声をかけてくるのは寝そべっている天照大神だ。

「二人ともご加減はいいのですか」

「それは・・・」

「私から説明しよう。初期の対応がよかったからだろう。ほとんどの毒は大丈夫だったんだ。ただ、問題もあってね。妖怪というのは陰の気に満ちている。その気を散らすには異性の陽の気が必要なんだ」

「散らさないとどうなるのですか」

「うん。徐々に体力が落ちていき最悪死に至る。だから、治療が必要なんだ」

「それで僕が呼ばれたと・・・」

「いや、最初は建御雷神を呼んだのだけどね。逃げられた」

「逃げたって・・・」

「まぁ、あやつの気持ちもわかるから責めるわけにはいかんのだけどな」

「それで僕はどうしたら」

「うむ。本来であれば神力を含んだ物を経口摂取すればいい」

「血でも提供すればいいのですか」

「いや、お主の場合神力が高すぎる。拒否反応が出た時が危険だ」

「ではどうすればいいのですか」

「そこに座布団があるじゃろ。そこに座ってくれたらいい」

「わかりました」

座布団に座ると何かが抜き取られる感じがする。

「この部屋にはお主の神力を吸い取り満たす仕掛けがしてある」

「なるほど」

「さて、時間もあるし雑談でもしようかの」

基本的に喋るのはクロードだった。

天照大神もそうだが詩織と翠も異世界での生活が気になっていたようで根掘り葉掘り聞いてくる。

「くくく。好き放題しまくっていたようじゃな。まぁ、神の頃も好き勝手やってたから生まれ変わったぐらいで性格はそうそうかわらんということだな」

「そうですかね。こちらで生活していた頃は何もせずに引き籠ってましたけど」

「そうとも言えんじゃろ。学生時代も頑張っていたしな」

クロードとしてはその言葉に驚愕していた。

「学生の頃って・・・」

「うむ。学園祭とかはこっそり遊びに行っておったからな。またお主の演奏を聞きたいもんじゃ」

「うわぁ。恥ずかしい」

「あぁ。そうそう、あのお主のギターを折った奴だがな天罰にあったようだぞ」

「いや、それ笑えないんですけど」

この地域を管轄する神が天罰とか恐ろしすぎる。

こうしてクロードの昔話をしながら治療は進んでいった。

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