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独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活  作者: 髙龍


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六百十九話

双剣の言うとおりに術式を展開していく。

最初は簡単な確認だったのが段々とエスカレートしていく。

中には安全を無視するようなものも含まれており危うく大惨事を招くところだった。

実験は神力の不安定さに気が付いた他の上級職員がやって来るまで続いた。

「っち。いいところだったのに」

とは双剣の言である。

このおっさん、全然反省していないな。

それは無条件で実験に協力したクロードにも言えることなのだが。

実験を通してわかったのは現在使われている術式は厳重な安全策が幾重にも施されている。

そのせいでかなりの神力を無駄遣いしていることだった。

自分の部屋に戻ったクロードは最低限の安全策を残し無駄を省いていく。

本来、術式の改変は大変難しい。

だが、術式の改変は異世界でも散々やってきたことであるし内側には神力に詳しいクロなどの使い魔もいる。

時折、自分の内側に入り確認しながら順調に術式を改変していった。

その結果、作られた術式は何十種類に及んだ。

怒られたばかりであるし試してみるわけにはいかないが満足のいく結果だった。


翌日、クロードは再び双剣のところに出向いていた。

昨日の件もあり他の職員の監視つきであるが封印用の結界を学ぶ。

こっそり双剣は試してみたいことを盛り込んでいたが平穏に1週間が過ぎた。

練習用の負の瘴気で実際に封印用の結界を試してみる。

その結果は他の術者よりも強度が高く結界が安定していることだった。

双剣としては色々試したかったのにと愚痴を言っていたが・・・。


クロードは実践に出る為の全ての課題をクリア―したことになる。

組織内では誰と組ませるのかで議論となった。

通常、実戦は最低2人1組と決まっている。

危険な場所では人数が増えていくが最初は安全な場所で封印用の結界の保守作業が良いだろうと決まった。

中々、相棒役が決まらない中、1人の人物が名乗り出た。

「私が相棒を務めよう」

その人物は組織の中でも重要な人物だった。

実戦部隊の部隊長、神澤詩織。

現在、組織の抱える術者の中では最高戦力だった。

しかし、待ったをかけた人物がいる。

「私はどうしたらいいんですか」

それは詩織の相棒である深沢翠だった。

「あら、貴方も来るのよ」

「えっ・・・」

「当然でしょ。何か起きた時にフォローする人間は必要よ」

こうして異例ではあるがクロードを入れたスリーマンセルが組まれることとなった。

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