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独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活  作者: 髙龍


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五百四十話

ゲルマン王国を筆頭にする連合軍は陣地を出てゴブリンの掃討に乗り出した。

これは各騎士団の活躍によりゴブリンの数が減ってきたことによる。

安全な陣地での攻防と比べちょっとしたミスで怪我をする兵士が出ているが幸い治療体制は整っていたので問題にすらならなかった。

完全に信用はならないが連合軍の元にシンラ帝国皇帝の親書が届けられていた。

連合軍と連動し人類の敵たるアルカバン及びカールマンを討ち取るというものである。

将の中にはこれは何かの罠だと警戒している者もいるが人工ダンジョンの攻略にかかっている各騎士団より鷹を使って連絡がはいっておりとりあえずは信用してもよいだろうという結論に達している。

連合軍にはかつてシンラ帝国と戦い敗れた人々も多く参戦しており土地勘を持つ者も多い。

その情報をもとに押さえるべきポイントを押さえて連合軍は順調に歩を進めた。

連合軍はシンラ帝国南部の首都ザイネルの手前の平原で足止めを食らっていた。

それは異形からなる軍で多くのゴブリンに加えオークにオーガなど人型の魔物の集合体だ。

連合軍は迂闊には近づかず弓矢魔道具を用いて遠距離戦を仕掛ける。

異形の群れはゴブリンと同じように鉄製の武具を身を固めていたがそれでも防御は完璧ではない。

少しずつではあるが確実に削られその数を減らしていく。

ある程度減ったところで戦場の左右から突撃する騎馬の集団があった。

これは密かに集結を果たしていた人工ダンジョンの攻略をしていた各騎士団であった。

それが決定打となり異形の群れは討ち取られ、残すところはシンラ帝国南軍だけであった。

隊列を整えて向かってくる連合軍に対してシンラ帝国南軍は浮足立っていた。

いよいよ対決かと思ったその時、南軍の背後から軍が近づいてくる。

皇帝の御旗を掲げたその軍はシンラ帝国南軍に襲いかかった。

意識が前に向いていた南軍は碌な抵抗などできず瓦解した。

アルカバンは捕らえられたがそこにカールマンの姿はなかった。


カールマンの姿はシンラ帝国南部の首都ザイネルにあった。

カールマンは襲われたその時、負けを確信し最後の仕上げをする為に魔道具で短距離転移したのである。

残念ながらこの魔道具は使い捨てだがそれで充分であった。

カールマンはザイネルに密かに作った人工ダンジョンの蓋を開ける。

人工ダンジョンからは化け物達が次々と這い出てくる。

こうして後の世にザイネルの悲劇と呼ばれる地獄が始まったのである。

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