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独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活  作者: 髙龍


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五百六話

ゴブリンロードとの戦闘はクロード有利で推移している。

属性を頻繁に変えてくるのがめんどくさい所ではあるがそれでも確実にゴブリンロードの体力を削っていく。

半分ほどゴブリンロードの体力を削った頃、ゴブリンロードは大きく後ろに下がり咆哮をあげてくる。

そして、動きが変わった。

動きが変わったとて一流の戦士であるクロードの敵ではない。

そう思われていたのにクロードは吹き飛ばされていた。

確実に捉えていたはずなのに気が付けばクロードをゴブリンロードの持つ大刀が捉えていた。

何が起こったのか。

混乱する頭で冷静に見極めようとする。

しかし、またしてもゴブリンロードの大刀がクロードにヒットする。

そこで声をかけてきたのは時の精霊だった。

「あれは、時を止めているね。僕を宿して」

疑心暗鬼に陥りながらも時の精霊を剣に宿す。

時の精霊もここに来るまでに十分に力をつけていた。

まだ、本来の能力を解放するまでには至っていないがそれでも相手の時の能力を封じることぐらいはできる。

時の精霊を剣に宿したことでゴブリンロードの隠し玉である時を止める能力を封じたクロードはそこから怒涛の勢いでゴブリンロードに斬りかかった。

純粋な技量では圧倒的にクロードの方が上でありゴブリンロードはなす術もなく体を斬られ討伐された。

霧となって消えるゴブリンロードを見ながらクロードは息を吐く。

ゲーム時代にはなかった能力。

これから先もこういった事態は起こりうるのだろうか。

わからないが1歩ずつ昇っていくしかない。

霧の中から1体の精霊が現れた。

「いやぁ。驚いたね。あのゴブリンロードを倒してしまうなんて」

現れた精霊は時の精霊だった。

「何故、ゴブリンロードの中に」

「いやぁ。事故みたいなものさ。適当にふらついていたらゴブリンロードに吸収されてしまってね」

魔物が精霊を吸収するとは驚くべき事実である。

「でも、君のおかげで解放された。感謝しているよ」

話を聞いてみると数百年単位でゴブリンロードに囚われていたらしい。

本来であれば魔物が精霊を取り込むことなど不可能だ。

しかし、世界樹のダンジョンを攻略するエルフは年々減っていき長い期間を得た魔物達は特異な能力として精霊を吸収する力を得てしまったようだ。

何はともあれこれで世界樹100層は攻略完了だ。

残り後900層。

クロードは休憩を取り終わると101層に向けて出発した。

その頃、ゲルマン王国では重大な会議が開かれようとしていた。

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[一言] エルフの怠慢の影響が色んなとこに…
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