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独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活  作者: 髙龍


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四百九十七話

いよいよ世界樹第4層に足を踏み入れる。

4層は海水魚が群れをなし空を飛び地面は岩塩で埋め尽くされている。

ここで大陸の塩事情に触れておこう。

生物が生きていくうえで必須とも言える塩だがその塩はどうやって入手されているのだろうか。

答えは海と接する国々が精製している物が一つ。

しかし、それだけでは大陸内部の需要に応えるのは難しい。

輸送するだけでどんどん値上がりしてしまう。

普通の世界であったならばそれでもその塩を買うしかなかっただろう。

そんな国々を助けてくれたのはダンジョンだった。

ゲルマン王国も王直轄領に塩の採れるダンジョンが存在する。

ダンジョンの内部では常に魔物との命を賭けたやり取りが繰り広げられることとなるがそれでも塩の確保に動く人々がいる。

冒険者はもちろんのこと塩採掘者を護衛する専門の騎士団が存在するほど内陸で塩が採れる意味は大きかった。

今、クロードの目の前にはその貴重な塩が無尽蔵に広がっている。

空を泳ぐ海水魚を狩りながら剣で適度な大きさに成型した岩塩をアイテムボックスに詰め込んでいく。

幼い精霊達はクロードが狩りやすいように海水魚を追い込んでくれており効率よく狩ることができている。

共同作業が楽しいのか幼い精霊達はノリノリだ。

協力してくれる幼い精霊達はどんどん数が増え驚くことに鯨まで追い立てている。

第4層を全て巡るのに数日かかったが幼い精霊達にお礼を言って次の階層を目指した。


世界樹第5層。

そこには原種と呼ばれる野菜達が待っていた。

今現在、育成されている野菜は長い期間を得て育成しやすいようにまたは食べやすいように人の手が加えられた物だ。

しかし、原種の野菜達が劣っているわけではない。

世界樹は全ての生き物が生活しやすい環境を整えている。

それは野菜も例外ではない。

世界樹の外では味が落ちる物。

育成が難しい物も効率よく最高の品質で採取することが可能だ。

何度も言うようだがクロードに農業の知識はない。

そこで役に立ったのが幼い精霊達だ。

この地で生きている幼い精霊達は野菜の採り方をクロードに説明してくれた。

そのアドバイスに従いクロードは野菜を確保していく。

ここでも数日をかけて第5層を巡り珍しい野菜なども確保することが出来た。

種もいくつか入手出来たので戻ったらニーパス領でも生産することが出来るだろうか。

新しい物に挑戦するのは難しいだろう。

しかし、成功すれば特産品として大きな利益を上げるのも夢ではない。

そんなことを思いつつも第5層を後にするのだった。

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