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独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活  作者: 髙龍


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四百七十四話

その頃のエリーゼは・・・。


エリーゼは授業を終えて自分の寮へと戻ってきていた。

「はぁ・・・」

「エリーゼ様。溜息なんてついてどうしました」

「クロードが修行の旅に出て半年。なんだか張り合いがね」

「クロード卿のことだからきっとものすごく強くなって帰ってくるのでしょうね。腑抜けていたら置いていかれてしまいますよ」

「それはわかっているのだけれど学園の演習はこれ以上増やせないそうだし出来ることはやっているのだけどね」

学園では転移門を使っての演習の回数を出来る限り増やしている。

しかし、他の科目と兼ね合いでこれ以上演習の回数を増やすのは厳しいのが現状だ。

「エリーゼ様。何やらポケットで光が」

「何かしらね」

エリーゼがポケットの中に手を突っ込んで取り出してみると光っていたのは牛鬼を封じ込めている宝玉だった。

そして、次の瞬間眩しくて目を瞑っている間に強大な気配が部屋の中に存在していた。

「うむ。何やら困っている状況のようだな。我が少し助力してやろうではないか」

アイナは突然現れた謎の人物に警戒感を隠しきれない。

「すっかり忘れていたけれど牛鬼さん。お久しぶりです。アイナ、大丈夫よ」

エリーゼがそういうが人ですらない化け物をそう簡単に信じるのは難しい。

「うむ。主を守ろうと警戒するのはわかるが我に敵対の意思はないぞ」

「それで力を貸してくれるとのことですけどどうする気ですか」

「何、宝玉の中でずっと見ていたが移動時間が問題なのだろう。ならばそれを解決してやろうというのだ」

そういうと何やら牛鬼は力を溜め始める。

それを黙ってみているエリーゼとアイナの前で牛鬼は溜めが終わったのだろう地面に手をつくと地揺れが起きる。

「ちょっと何事。牛鬼さん。一体何をしたのかしら」

「学園の敷地にちょっとダンジョンを作ってみたのだが」

牛鬼はいきなり爆弾発言をかましてくる。

「なんてことしてくれるのよ」

「む。何か問題でもあったか」

王都にダンジョンが出来るとか問題しかない。

しかし、牛鬼はその重大性に気が付いていないようだ。

「王都にダンジョンなんて・・・。スタンピードなんて起きたらどれだけの被害が出るか」

「その辺なら問題ないぞ。このダンジョンではそのようなことは起きぬからな。さらに説明するなら一定の階層に進めば転移陣が解放されるようにしてあるから攻略者のレベルに合わせた修練がいつでも可能なのだ」

「至れり尽くせりですね」

「そうだろう。そうだろう。人を鍛えることこそが我の使命だからな」

それだけ言うと牛鬼は消えていった。

どうやら言いたいことだけ言って宝玉に戻ったようだ。


後2話ほどエリーゼ視点が続きます。

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