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独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活  作者: 髙龍


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四百六十七話

クロードはいくつもの村や街を経由しつつも迷いの森の手前に位置する村に到着していた。

本格的に迷いの森に挑む前に旅の疲れを癒すために村に立ち寄ると村に活気はなく人も疎らだ。

クロードは暗い顔をして歩いている村人を捕まえる。

「すみません。この村に宿屋はありませんか」

「旅人か。この村に宿屋はないな。泊まるなら村長の家を紹介するがどうする」

「お願いします」

「わかった。ついてこい」

クロードは村人の後をついていく。

「それにしても活気がありませんね。何かありましたか」

「ゴブリンの集団に目をつけられてな。今は農作物や家畜に被害がでるぐらいだがいつ村人に危害を加えてくるかわかったものじゃない」

「討伐はなされないのですか」

「この村にはそんな度胸のある奴はいねぇよ。村長が領主様に頼みに行ったが他の村や街も似たような状況らしくてな」

クロードもここまでくる道中を思い返す。

自営のために独自に冒険者を雇っているような村もあった。

この地を治める領主も必死に対応しているのだろうがとても手が足りていないのだろう。

「よし。着いたぞ。少し待っててくれ」

村人はそう言うと村長宅の扉を叩く。

「はいはい。今いきますよ」

村長宅からでてきたのはどこにでもいそうな人の良さそうなお爺さんである。

「村長。客人だ。泊めてやってくれないか」

クロードは村長のお爺さんに会釈する。

「旅人か。こんな何もない所にようきなすった。碌な持て成しもできんがそれでもいいなら泊まっていくといい」

「ありがとうございます。ところでゴブリンの集団に悩まされているそうですね」

「お前さん。話したのか」

「隠していてもしかたないしな」

「泊めていただくお礼というわけではないですが討伐いたしましょうか」

「一人で旅をするぐらいだから腕に覚えはあるんだろうがそりゃぁ無茶ってもんだぜ」

クロードの見た目はまだ成人前の子共だ。

村人と村長は困惑したようにクロードを見る。

「これでもAランクの冒険者でして」

そういって冒険者組合の冒険者カードを取り出す。

冒険者組合のランクは上はSから下はFまでありAランク冒険者は当然上位に位置する。

「高ランクの冒険者だったとは驚いたな。村長。いつになるかわからない領主様の救援を待つより頼んだ方がよくないか」

「そうは言うが謝礼を出せるほどこの村に蓄えなんぞないぞ」

「謝礼は頂きませんよ。困っている人がいるなら助ける。それが冒険者というものじゃないですか」

冒険者といってもピンからキリまで当然悪質な者もいるのだがクロードはそう言い切って押し通すのであった。

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