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独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活  作者: 髙龍


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四百五十一話

大演習の組み分けが発表されクロードが戦略研究室を久々に訪れていた。

当然、同じ組になった上級生達と打ち合わせをする為である。

「今回はどんな作戦を持ち込んできたのか今から楽しみだよ」

「理事長から釘を刺されてしまいましたからね。防御を固めて持久戦に持ち込もうと思います」

「持久戦か。それも悪くないけどそれだけでは勝てないよね」

「えぇ。わかっています。そこで魔法で地中を掘り進み相手の本陣の後ろまで穴を貫通させて兵力を送り込み後方から奇襲をしたらどうかと思うのですが」

クロードが提案したのは坑道戦術の応用だ。

本来であれば相手の陣地の下に爆薬などをしかけ爆破するのだが演習でそれをしてしまうと死傷者が間違いなく出てしまう。

そこで、相手の陣地をさらに堀り進み相手の本陣を奇襲することで指揮系統を混乱させ早期に決着をつけるというものだった。

「面白い作戦ではあるけれど魔力が持つかな」

ここで問題になるのはそれだけ長大な距離を掘り進むとなると使用する魔力も膨れあがるということだ。

「そこは僕が担当しますので何とかなるかと」

「なるほど。確かにそれなら問題ないかな」

「問題は貫通するまでいかに兵力を減らさず守りぬくかです」

王都近くの平原で大演習は行われるがそうなると陣地構築に利用できる資材の調達に難儀する。

クロード達が決戦の場として考えている場所は森からは離れており木材は利用できないだろう。

「手間はかかりますけど土を防壁のように積み上げて陣地を構築するしかないですね」

「土をか。確かに急造の陣地で使われると聞いたことはあるけどそれを実行するのは中々に大変だね」

「その辺もしっかり考えてありますよ」

そう言ってクロードはアイテムボックスから一見普通のシャベルを取り出す。

「それはシャベルだね」

「このシャベルには少々仕掛けがしてありまして魔力を流すと土を楽々掘れるようになっています」

「ほう。それは凄い」

「大演習までは時間がありますから量産しときますね」

「とはいえ、作戦が1個だけというのも不安が残るな」

「そうですね。失敗したときのことも考えていくつか作戦を練っておきましょう」

こうしてクロードと戦略研究室の上級生は作戦をいくつか立案する。

とはいえ、基本は防御を固め本命の坑道戦術を成功させるべくどのように相手をその場所に誘導させるかといった細かい作戦まで詰めるのだった。


そしていつものことではあるが作戦で使う魔道具のスコップを量産すべく数日ほど忙しく動き回るクロードなのだった。

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