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独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活  作者: 髙龍


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四百四十四話

クロードは教会の神父様に教会の子供達をゴブリンの出るダンジョンに連れて行きたい旨を伝えていた。

「子供達をダンジョンにですか」

「護衛は騎士団が責任をもって担当しますのでご安心ください」

「そこまでおっしゃってくださるならお任せします」

「予定としては3日程を予定しています」

「シスター達は寂しがると思いますがこれも子供達の為です」

「それでは失礼します」

そういってクロードは席を立ち子供達の元へと向かった。


教会の子供達は今日も騎士団の面々から指導を受けつつ訓練に励んでいた。

3週間という短い間ではあったが以前と比べれば実力は雲泥の差だ。

クロードも指導に加わるべく子供達に近づいていく。

クロードが気になっているのは年少の子供達だ。

成長期もまだ迎えていないので体は小さく普通の剣では振るうのも難しい。

それを解消するためにカリオンが下した判断はナイフを使った戦闘だ。

これなら武器に振り回されるということはないが敵との距離は必然的に近くなり危険度が増す。

今回の指導で年少の子達をダンジョンに連れていくか行かないかを判断する必要があった。

他の子達が経験を積む中、仲間外れにされれば拗ねるのは目に見えている。

だからと言って未熟な者を参加させるわけにもいかない。


クロードが近づいてきたことに気が付いた年少の子は嬉しそうに話しかけてくる。

「クロード様。見てみて」

年少の子が見せてくれたのは見事な連撃だ。

クロードから見ればまだまだ無駄も多いが歳を考えればこの短期間にどれだけ努力を重ねてきたのかがわかる動きだった。

「うんうん。しっかり修練している証拠ですね」

他の子達もそれに触発されたのか素振りを見せてくれる。

最初の子程ではないものの皆、様になっている。

この様子ならダンジョンに連れて行っても問題なさそうだ。

「その調子で頑張ってくださいね」

「は~い」


休憩時間となりクロードはドラゴニア王国で買ってきたお土産を子供達に配っていた。

「クロード様。お気遣いありがとうございます」

「僕も子供達の喜ぶ姿を見れて嬉しいですから」

男の子達は嬉しそうにネックレスを見ているし女の子達も手鏡で自分の髪についている髪飾りを嬉しそうに眺めている。

エリーゼはアンジェリカを連れて教会の中に入っていったがしばらく待っているとアンジェリカを連れて戻ってくる。

「クロード。どうかしら」

アンジェリカはシスター服ではなくエリーゼがドラゴニア王国で買ったであろう衣服を身に着けていた。

「うん。とっても似合ってるよ」

「ありがとう」

こうして教会での時間は賑やかでありながら穏やかに過ぎていった。

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