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独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活  作者: 髙龍


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四百四十三話

プロミネンス侯爵領に戻ってきたクロード達は帰還の報告を父様であるファイネルにしていた。

「申し訳ありません。私がついていながら賊にクロード様とエリーゼ様が狙われました」

「そうか。他国でのことであるから領内と同じようにはいかないだろうが失態だな」

「処分はいかようにもお受けします」

「待ってください。カリオンに責はありませんよ」

「クロード様。そう言っていただけるのはありがたいですが、私の任務はそういったことを未然に防ぐことだったのです」

「クロードが庇う気持ちもわかるが失態は失態だ。処分は追って伝える」

「はっ。それでは自分は失礼します」

「カリオンさんには悪いことをしましたね。私がドラゴニア王国に行ってみたいと言わなければこんなことには」

「エリーゼ様。見聞を広めるのはよいことです。部下の手前ああは言いましたが数日謹慎処分をする程度ですよ」

「謹慎処分ですか」

「カリオンは働きすぎだからな。これを口実にゆっくり休養をとらせるだけだ」

「確かにカリオンは僕達の警護に団員の訓練と働きすぎですね」

「そういうことだ」

「そういえば近くの森に出たという白い狼はどうなりましたか」

「騎士団に怪我人は出たが無事に討伐されたよ」

「それはよかった。教会の子供達に魔物の討伐経験を積ませようかと思っていたところだったので」

「それは少し待った方がいいかもしれないな」

「どうしてですか」

「白い狼。フェンリルだったか。その影響で森の生態系が崩れている」

「それは困りましたね」

「難易度が変わるがまだゴブリンの出るダンジョンの方が安全だろう」

「ダンジョンになると護衛する人数が足りないですね」

「そこは騎士団から人を出そう」

「よろしいのですか」

「教会出身の者が無理をして亡くなるケースは前々から問題視はしていたんだ」

「問題視していて手を出さなかったのは何か問題があったからですよね」

「教会の子供達を優先すれば他の民から不満が噴出する可能性があった」

「それは今も変わらないのでは」

「クロードが深く関わってしまったからな。一度関わったからには万全を尽くしたい」

「父様の考えはわかりました」

「今回の件は善意からというわけでもない。成績のよい者は衛兵や騎士団への雇用も考えている」

「期待に添えるよう頑張ります」

学園に戻らなければいけないことを考慮すればダンジョンで経験を積ませてあげられるのは3日ぐらいしかないが改めて最善を尽くそうと誓うクロードなのだった。

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