表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活  作者: 髙龍


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

418/688

四百十八話

「アイナさん。どういうつもりですか」

「どういうつもりとは」

「エリーゼと僕を鉢合わせさせた件です」

「勿論、エリーゼ様を思ってのことですよ。クロード卿もいい思いをしたでしょう」

「いい思いって・・・。否定しづらいですけどもエリーゼは嫁入り前の娘なんですよ」

「それはクロード卿が責任を取ってエリーゼ様をお嫁さんにするしかないですね」

「陛下がなんていうか。想像するだけで恐ろしいんですけど」

「そこは問題ありません。というかクロード卿はエリーゼ様の想いに気づいておられますよね」

「エリーゼと僕では釣り合いが取れませんよ」

「そうですか。血統はゲルマン王国でも由緒正しきプロミネンス侯爵家の生まれで武勇も知略も随一。独立した貴族でありその若さで辺境伯にまで上り詰めたその手腕。金銭的にも問題なく現在もゲルマン王国で手柄を立て続けています。そんな方に嫁がれるのです。どこに不満があるというのでしょうか」

「そうやって聞くと凄い人物に見えますけど僕にはエリーゼを幸せにできる自信がありません」

「何故です」

「何故と言われても。趣味に没頭して親しい友人であるエリーゼを蔑ろにしたりするような男ですよ」

「趣味といいますと鍛冶場を改修して鍛冶に打ち込んでいたことでしょうか」

「そうです」

「クロード卿が技術を学ばれたのは結果的にはゲルマン王国にとってプラスとなったことでしょう。王族ともなれば仕事で会う時間が取れないのも当然のことです。実際、陛下も即位なされた直後は仕事に追われ奥方様の相手をできなかった時期もございます。エリーゼ様にその覚悟がないとでも」

次々と反論を潰されてクロードは口をパクパクさせることしか出来ない。

「そして、何より大事なのはクロード卿はエリーゼ様のことをどう思っているかです」

「魅力的な女性だと思っていますよ。魔物の討伐も頑張っていますし、日々努力しているのは知っていますから」

「エリーゼ様のことを好きなのですか。嫌いなのですか」

「好きです」

「だそうですよ。エリーゼ様。よかったですね」

エリーゼの方を見れば別の意味で顔を真っ赤にしているエリーゼの姿がそこにはあった。

いつ頃から聞いていたのかはわからないがクロードも想いを聞かれてどう反応したらいいか困ってしまう。

「うふふ。後は若い二人でどうぞ」

アイナさんはそう言って入浴施設から出て行ってしまった。

「とりあえず着替えよう」

「そうね。細かいことはそれからよね」

二人はお互いを見ないようにしつつ着替えるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] この人自分の行いが原因で主人を気絶させて何とも思ってないのか…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ