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独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活  作者: 髙龍


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四百四話

4層入り口付近では多くの冒険者達がワーカーアントと戦っていた。

一人で突入してきたクロードを見て静止させようとする冒険者達もいたがクロードはそれに構わず突っ込んでいく。

クロードは転移魔法でワーカーアントの群れを回避してあっという間に過ぎ去っていった。

パーティーが崩壊して逃げ出した冒険者達を助けられるのは今回が最後となるだろう。

全てを救うことが出来ないが何もしないよりはマシなはずだ。

そうやって自分自身を励ましつつ高速で4層を走り抜けていく。

中々見つからず諦めかけた時、必死でワーカーアントを牽制し背後の仲間を庇っている冒険者と遭遇した。

仲間を庇っている冒険者も限界が近いようだが庇われている冒険者もかなり状態がまずそうだ。

「今助けます」

クロードは声をかけてから安全を確保するために周辺のワーカーアントを討伐していく。

次々と討伐されていくワーカーアントを見て安心したのか仲間を庇っていた冒険者が倒れる。

クロードは焦る気持ちを落ち着かせて確実にワーカーアントを殲滅していった。


ワーカーアントを討伐して安全を確保したクロードは冒険者達の状態を確認する。

一人はすでに事切れており、他の者も重症だ。

クロードは全員に回復魔法をかけて治療し1か所に集めると3層と4層の間の安全地帯に転移魔法で転移した。

突然現れたクロード達に周囲の冒険者達は驚いているが先に助けられた冒険者達が寄ってくる。

「全員を助けることは出来ませんでした」

「いえ、救助に向かっていただけただけで十分です」

「時間的に考えて後の人の生存は絶望的でしょう」

「元を正せば我々が自分の実力に奢り無茶をした結果です」

「僕は仲間達の元に戻りますが皆さんはどうしますか」

「今の戦力では3層を抜けるのも厳しいでしょう。他の冒険者達に頼んで地上に戻る予定です」

「断られた場合はここで待っていてください。僕も仲間と共に戻らないといけませんからご一緒しましょう」

「重ね重ねありがとうございます」

「それでは僕は行きますね」

クロードは仲間達を探して4層に再び一人で飛び出していった。


エリーゼ達は予想していた地点よりも3層近くまでやってきていた。

元冒険者の護衛達は遺体を担いでいる。

助けることは出来なかったが遺体だけでも弔ってやろうという心遣いからだった。

「やはり助けられませんでしたか」

「私達が駆けつけた時にはもうね。遺体が残っていただけマシなんでしょうけどね」

魔物に襲われて体が残っている方が少ない。

魔物達は倒した人間を捕食するからだ。

「皆は出来ることを精一杯しましたよ。気持ちを切り替えていきましょう」

これで皆が元気になるとは思わないがクロードはそう慰めるのだった。

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