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独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活  作者: 髙龍


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四百二話

朝食を食べ終わったクロード達は4層で演習を続行していた。

クロードの支援魔法の効果もあり危なげなく高等部の生徒とエリーゼはワーカーアントを討伐している。

近接戦を担当するものが時間を稼ぎ魔法を担当するものが高火力の魔法で仕留める。

基本的な戦法であるがワーカーアント相手にはこれが有効だ。

ワーカーアントの一番の特徴は数で攻めてくることだ。

しかし、近接戦を担当するものがうまく立ち回ることでワーカーアントの動きを制限しその数を有効利用できないようにしてやればこのクラスの魔物としては柔らかいワーカーアントは鴨となる。

後ろや脇道からもワーカーアントが襲いかかってくることもあるが護衛の元冒険者達が対応するので前からやってくるワーカーアントだけを相手にしていればいいので危険なことは何もないはずだった。

前方から大量のワーカーアントに追われて走ってくる若い冒険者達がいる。

しかし、このままでは前後を挟まれてその冒険者達は逃げ場がなくなり危機に陥ってしまう。

クロードは瞬時に判断を下して戦闘に介入する。

ファイヤアローで手前側のワーカーアントを討伐し刀を抜いて道を切り開く。

学生組は咄嗟のクロードの行動についてこれていないが護衛の元冒険者達はクロードに追従しており追われていた若い冒険者達を庇うように展開する。

「クロード様。咄嗟の判断が必要だったとはいえ一言ぐらい言ってくださいよ」

「ついてこなくてもよかったのですが」

「ご冗談を・・・。と言っても全方位囲まれているこの状況をまずはどうにかしましょう」

クロードは護衛の元冒険者達に支援魔法をかけて戦闘を任せて追われていた若い冒険者達に歩み寄る。

「まずは怪我を治療します」

走れるぐらいだから命に別状はないのだろうが追われていた若い冒険者達はあちらこちらに怪我を負っていた。

「エリアヒール」

無詠唱でも使えるがあえて魔法名を告げることで安心感を与える。

「ありがとうございます」

「お礼は後でこの状況をどうにかするのが先です」

クロードはそれだけいって残してきた学生組の方からワーカーアントの討伐を開始した。


元々相手にしていたほうのワーカーアントの群れを無事討伐したクロードは追ってきていたワーカーアントも討伐し若い冒険者達に話を聞くことにした。

「それでなんで追われていたんですか」

「調子に乗って4層まで来たのはいいものの思っていたよりワーカーアントが強くて逃げだした仲間が出たんだ」

「パーティーが崩壊したわけですか」

「頼む。はぐれてしまったが他にもまだ仲間がいるんだ。助けてくれ」

冒険者は自己責任の職業ではあるが見捨てるのも寝覚めが悪い。

クロードは若い冒険者達の救出作戦を展開することに決めたのだった。

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