表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活  作者: 髙龍


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

398/688

三百九十八話

学園に戻ってきたクロードはネツァルさんが与えられている研究室に入り浸っていた。

これは手に入れたアダマンタイト鉱石を有効に使うためなのだがクロードは嬉々として研究に打ち込んでいた。

「クロード。儂は少し出かけてくるぞ」

「わかりました」

アダマンタイトは非常に硬い性質を持ち錬金術を用いても多少変形させるのがやっとの状況だ。

これを利用できるように加工するのは中々骨の折れる作業であるがクロードは時間をかけて短剣を1本作り出すことに成功する。

「う~ん。何とか加工は出来たけど実戦では使えそうもないかな」

「それはそうだろう。ただ削り出しただけではダメだからな」

独り言に返答がありクロードが驚いているのに構わず答えた人物はずかずかと歩み寄ってきて短剣を眺めている。

「貴方はミースールのドワーフのお爺さんじゃないですか」

「久しぶりじゃな。ネツァルの奴が突然訪ねてきた時は驚いたがお主がネツァルの弟子だったとはな」

「なんじゃ。二人とも知り合いか。話が早くて助かるの」

「どういうことなんですか」

「アダマンタイトを扱えるようになりたいのじゃろ。なら専門家に任せた方がよいと思ってな」

「改めて挨拶をしておこう。ドワーフの鍛冶師でファフニールじゃ」

「クロード・フォン・プロミネンスです」

「お主にはこれから鍛冶師としてのノウハウを学んでもらう」

「それは光栄ですがお仕事はよろしいのですか」

「最近は魔物の被害の関係で依頼していた冒険者達が忙しくて材料のアダマンタイトが入手できなくてな。暇を持て余していたところなので今回の件を引き受けた次第じゃ」

「そういうことならよろしくお願いします」

「まずは鍛冶場を整えることからはじめよう」

「そういうことなら学園の許可をとってきますね」

「うむ。その間に儂は材料を揃えておこう」


クロードが鍛冶場の改修許可を得にいくと理事長のサイネルが対応してくれた。

「度々すみません。鍛冶技術を学ぶのに鍛冶場の改修をしたいのですが」

「ふむ。鍛冶場の改修か。あまり利用者もいないし好きに使ってくれて構わないよ」

「言っておいてなんですがそんな簡単に許可を出していいものなんですか」

「信用しているし設備がよくなるなら学園にとっても得だからね」

「そういうものですか」

「それに君は学園の生徒だけど教えてあげることが出来ていない。学園としては君が何かを学習してくれるならそれに越したことはない」

「ありがとうございます」

理事長の許可も得られたところでクロードはファフニールの元に戻るのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ