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独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活  作者: 髙龍


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三百六十四話

牛鬼と戦った部屋から奥へと向かうと空気が変わったのがわかる。

以前、女神アリアに引き寄せられた神の領域と似た感じがあるが死の匂いもする。

そんな不思議な空間だ。

クロードが考え事をしていると魔人はクロードが入ってきたのに気がついたようだ。

「牛鬼の奴め。偉そうなことを言っていたというのに情けない奴め」

魔人はエリーゼの首元に爪を突きつけ威嚇するようにこちらを見ていた。

「人質をとって立てこもっている奴が何を偉そうに」

「ですが、これで貴方は何も出来ません」

エリーゼが人質に取られている以上悔しいが魔人の言う通り迂闊には動けなかった。

「さぁ。武器を捨ててこちらに来なさい」

クロードは刀を投げ捨てる。

歩き出そうとしたその時、部屋の奥に設置されていた転移門から誰かが出てくる。

「ふん。儂の庭で好き勝手はさせぬ」

転移門から出てきた何者かは容赦なく魔人を手にかけエリーゼが解放される。

「ぐ・・・。馬鹿な。貴方が何故」

「天命でもない人が死ぬのは儂からすれば迷惑でしかない」

「悪あがきはさせてもらいますよ」

魔人は不気味な輝きを放つ宝玉を地面に投げる。

召喚陣が展開されて白銀の狼が召喚される。

「フェンリルの血統か。また厄介なものを引き寄せてくれる」

クロードはただ見守っていたのではなく投げ捨てた刀をクイックで呼び戻し事態を見守る。

「ふははは。私はここまでだがフェンリルの血統の牙は高位の神である貴方にさえ届く」

「そこな。人間。助けてやったのだからこやつを何とかせよ」

クロードは俊雷を発動して謎の人物と白銀の狼との間に割り込むと神閃を発動させる。

驚いたことに白銀の狼はクロードの神閃を受け深い傷を負ったにもかかわらず噛みつこうとしてくる。

それを何とか回避して再び神閃を発動させた。

白い狼は今度こそ倒れしばらく痙攣していたが塵となって消えていった。

「ご苦労だったな」

クロードは警戒しつつ問いかける。

「それで貴方は一体・・・」

「儂は閻魔天だ」

クロードは本で読んだ知識を思い出す。

閻魔天は運命、死、冥界を司るかなり上位の神だ。

「驚いておるようだな。そなたのことはよく知っておる。北欧の連中が主導したとはいえそなたの転生には儂も関わっておるからな」

「こうして出てきたということは何か目的があるのですか」

「ロキの悪戯のせいで儂の仕事が忙しい。本来、天命を迎えておらぬ者も大勢死に大変迷惑しておる」

「つまりは元凶であるロキを倒せと言いたいのですか」

「端的に言ってしまえばその通りだな」

エリーゼは状況が呑み込めずはてな顔であるがクロードと閻魔天の会話は続いていく。

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