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独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活  作者: 髙龍


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二百九十七話

クロードは神代文字で書かれた本の解読を続けていた。

本に書かれていたのは過去に存在したとされる英雄達の英雄譚だった。

彼等がいかに強大な魔物に立ち向かい世界の平和を守ってきたのかが描かれていたのである。

残念ながら転移門の研究には役に立たなかったがこれはこれで学術的な価値があるためクロードは現代の文字に翻訳して本を作り上げていた。

この本は子供達に人気となり爆発的な売り上げを記録することとなる。


クロードは気分転換に花火の魔道具を作っていた。

筒状の魔道具に魔石をセットして発動させると花火が打ちあがる仕組みだ。

今回は試作品ということで打ちあがる花火は単純なものではあるが専用のラックにセットして順番を入れ替えると変化をつけられるようにしてある。

魔道具の動作確認は夜に砂漠地帯で行い問題がないことを確認した。

王都でいきなり花火を打ち上げると混乱のもとになるため許可を得るべく宰相のリッチマンのもとを訪ねていた。

「クロード卿。今回はどうされましたか」

「ちょっとしたイベントを行おうと思うのですがそれの許可をいただけないかと」

「イベントですか。具体的には何をするつもりですかな」

「夜空に魔法で花を咲かせようかと思っています」

「夜空に花ですか。抽象的過ぎて詳しくはわかりませんが我々は何をしたら」

「王都の民に事前に布告をしていただければと」

「民への布告ですか。わかりました。引き受けましょう」

「ありがとうございます。それではこの日時で西の方角を見るようにお願いします」

「わかりました。クロード卿のイベントを楽しみにしております」


無事に交渉が終わったのでクロードは少し複雑な花火の魔道具も準備して当日を迎えた。

打ち上げのポイントで時間を待つ。

クロードは次々と魔道具を発動させて花火を打ち上げる。

予定としては1時間ほど打ち上げ続けいかに住民たちに飽きさせないかが勝負だ。


その頃布告を受けていた王都の住民たちは西の空を見上げていた。

次々と打ちあがるはじめての花火に皆魅了されている。

娯楽の少ないこの世界での花火はそれだけの魅力を持っていたのである。


王宮でも次々と上がる花火を国王陛下のポセイドスをはじめ王族や官僚が花火をみていた。

「クロードが何かやるとは聞いていたがこれはすごいな」

「夜空に花を咲かせるとは聞いていましたがこれほどとは」

「定期的にやってくれんものかな」

「自分から持ち込んでこられましたし交渉してみてはいかがでしょうか」

「任せたぞ」

「丸投げですか。まぁ、構いませんけどね」


クロードの提案した花火大会は大成功のもと終了した。

クロードのもとには花火を見た貴族から自領でもやってほしいという要望が届き花火の魔道具を量産することで対応するのだった。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 余興の意味を検索してみてください。 なんの脈略もなく突然やる花火は何の余興でもないですよ
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