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独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活  作者: 髙龍


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二百十八話

エリーゼは刃引きされた細剣を構え城の責任者は刃を潰した槍を構えている。

城の責任者を任されているだけあり正統派で無駄のない構えに警戒するエリーゼは中々踏み込めないでいた。

踏み込もうとすれば正確に槍を繰り出してくる。

エリーゼはずっと練習していた歩法を試みる。

クロードも使うことのある瞬雷である。

瞬雷は瞬間的に加速して雷のような速度で移動する歩法である。

エリーゼの瞬雷はまだ完成の域にいたっていないが虚を突かれた城の責任者はエリーゼを見失う。

エリーゼは城の責任者に細剣を突きつける。

「これで私の勝ちね」

「姫様がここまで強くなっていたとは。わかりました護衛の人数は姫様の言う通りにいたします」

「クロード。どうだったかしら」

「まだ完成とは言えませんが実戦でも通用するいい仕上がりだと思いますよ」

「マスターできるように頑張るわ」

クロードに褒められたことで気合の入るエリーゼなのだった。


クロードとエリーゼは護衛の兵士二人を連れて馬車でダンジョンに向かう。

「くれぐれも私達の邪魔をしないようにね」

「心得ております」

危険な時は身を挺して守る気満々であるがエリーゼに経験を積ませることが目的であるため手助けは必要最低限にするように言い含められていた。

今から向かうシスのダンジョンは当然王家が管理しており王家の紋章をつけた馬車は何の問題もなく通り抜ける。

ダンジョンにはカニやヒトデに空を飛ぶ魚など魚介類系の魔物が生息している。

倒せば食料を落とす魔物が多いため低層の難易度は高くなくシスの街の住民は漁をする感覚で潜る人が多い。


ダンジョンに入った最初は護衛の兵士ははらはらと見ていたのだがエリーゼの実力を目の当たりにして今は安心して見守っていた。

「細剣の使い心地はどうですか」

「手によく馴染んで振り心地もいいわ」

「それはよかったです」

クロードは数が多い時は手を出すが基本的にはエリーゼを見守ることにしていた。

「空を飛んでトリッキーな動きだけどこれはこれでいい訓練になるわね」

順調に歩を進めて安全地帯にたどり着いていた。

2層以降は街の住民は下りないためぐっと人が減るが経験値を稼ぎにきているクロード達にとっては獲物の取り合いにならないため都合がよい。

少しだけ休憩を取り意気揚々と2層へと足を踏み入れる。

2層を狩場にしている冒険者もいるようだが数は少なく魔物だまりが出来ている場所が多かったがクロードがあっという間に鎮圧してしまう。

護衛の兵士達はクロードの実力を見せつけられる形となり戻ったら鍛錬をしようと心に決めるのだった。

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