二百十一話
問題のタートルクイーンは簡単に見つかった。
というのも女王であるタートルクイーンを守るように巨体を誇るタートルジェネラルがまわりを固めていたからだ。
通常のタートル系の魔物のいる一帯を上級魔法であるインフェルノで焼き払いグリフォンを収納して飛び降りる。
タートルジェネラルはこちらを敵と認識して口から砲撃系の魔法を放ってくる。
それらを全て回避して霊装グングニルを手にタートルジェネラルを突いては離れることを繰り返す。
霊装グングニルは装備者の魔力を吸い取り攻撃力をあげる効果があるが燃費は最悪だ。
タートルクイーンは今もタートル系の魔物を増やし続けており短期決戦をしかける必要があるがタートルジュネラルがそれを許してくれない。
クロードは霊装グングニルでタートルジェネラルを突いて離れるを繰り返し魔力が尽きれば回復薬を飲んで続けていく。
押し寄せてくるタートル系の魔物が途中タートルジェネラルとの間に割り込んでくるがその度に上級魔法のインフェルノで焼き払い冷静にタートルジェネラルとの戦闘に戻る。
地味な戦いを繰り返すこと数時間無事に全てのタートルジェネラルを討伐することに成功する。
疲労は溜まっているが体力を回復する回復薬を飲むことで誤魔化しタートルクイーンの討伐に取り掛かる。
タートルクイーンが生み出したばかりのタートル系の魔物を上級魔法のインフェルノでまとめて焼き払い霊装グングニルで突いていく。
タートルクイーンはタートル系の魔物を生み出すのをやめてこちらに攻撃を仕掛けてくるがクロードは素早く攻撃範囲から逃れる。
タートルクイーンはタートルジェネラルからは考えられない速度で口から砲撃系の魔法を放ってくるが軌道は単純であり避けるのは容易だ。
クロードはもう何本目になるかわからない回復薬を飲み魔力を回復させて転移魔法でタートルクイーンの後ろをとり霊装グングニルで連撃を繰り出す。
甲羅があるためダメージは通りにくいが安全に攻撃できるこちらの方が効率的だ。
タートルクイーンが振り向くと同時にそれを繰り返すことで安全に討伐を完了した。
無事にタートルクイーンとタートルジェネラルを討伐したクロードはドロップ品と魔石を回収して通常のタートル系の魔物の討伐に乗り出す。
目指す方向は討伐をしているはずの騎士団の方向である。
騎士団の実力を考えれば硬さとタフさに苦戦はしているだろうが倒せない相手ではないので心配はしていない。
それよりも問題は合流するまで自分の体力が持つだろうかということだった。
