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独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活  作者: 髙龍


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百九十三話

いつも通り武技の授業で演習場にきていた。

一通り女子生徒達の模擬戦の相手を終えた所で教員が話しかけてくる。

「エリーゼの動きが格段に良くなってるんだが何かあったのか」

「こないだいったダンジョンでコツをつかんだみたいです」

劇的に伸びるときは伸びるのである。

とはいえ今まで積み重ねてきた基礎があってのことではあるのだが。

「なるほどな。悪いんだが女子生徒達のほうはいいから男子生徒の方の手伝いを頼む。このままだと演習で足手まといになりかねん」

「わかりました」

教員に頼まれ男子生徒の方に向かう。

「先生の教え方が悪かったのかこのままでは女子生徒達と差が開く一方だ。同級生に学ぶのに色々抵抗のある者もいるだろうがクロードに手伝ってもらうことにした」


クロードは男子生徒達と模擬戦を行い次々と問題点を指摘してトレーニング方法までアドバイスを送る。

男子生徒達も愚直に素振りをしていたがそれだけでは不十分だったのだ。

的確なアドバイスをもらい何をしたらいいのかわかった男子生徒達の顔は明るかった。


その一方でクロードの指導を拒絶する者達もいた。

ハバロフを中心としたグループである。

「お前たちはいかないのか」

「俺達は先生の教え方が間違っていたなんて思っていません」

「そう言ってくれるのは嬉しいが先生にはあそこまで的確にアドバイスするのは無理だぞ」

「武闘祭で活躍して俺達が先生の素晴らしさを証明してみせます」

「わかった。出来る限りのことはしてみよう」

このまま口論をしていても仕方ないため指導を再開することとなる。

クロードが大半の生徒を受け持つ形となり指導時間が伸びた結果成果はあがることにはなるが微々たるものであった。


今回の件を受けて距離感を取っていた男子生徒達とも交友を深めていくこととなりクロードは充実した学生生活を送ることとなる。


放課後は武闘祭に向けて演習場で体を動かしその後も勉強を教えてほしいと何人もの男子生徒がクロードの寮まで押し掛ける形となっていた。

クロードは丁寧にもてなし勉強を教えていた。


その頃武技を教えている教員は他の教員にも頼みどうやったら生徒達を導けるか悩んでいた。

「先生の教え方が特別悪いとは思いません。我々と差はそうないでしょう。クロード君の教え方がうまいということになりますね」

「彼の場合一見スパルタに見えますがギリギリを見極めるのもうまいですね」

「我々は次の授業も考えなければいけませんから追い込むわけにもいきませんしね」

教員達はどうしたらいいか悩み続けるのであった。

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