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独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活  作者: 髙龍


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百八十五話

クロードはエリーゼに疲労回復効果のある回復薬を飲ませた後夜番をしていた。

ゴブリンが入ってくることはないが他の冒険者がいる中二人して眠るのは危険だからである。

リラックス効果のあるハーブティーを飲みつつ時間を潰していると女性の冒険者が話しかけてくる。

「お隣いいかしら」

「どうぞ」

「先ほどは美味しい串焼きをありがとう」

「いえ。お気になさらずに。今ハーブティーを入れますね」

アイテムボックスからコップを取り出してハーブティーを注いで女冒険者に勧める。

「なんだか悪いわね」

女冒険者はコップを受け取り一口飲む。

「これ凄く美味しいわ」

「それはよかったです」

「子供二人で潜ってるから心配していたけど貴方は手慣れているのね」

「今まで一人で色々まわってきましたから」

「ソロは危険だものね。彼女を大事にしなさいよ」

「彼女に何かあれば大事ですから」

「装備や振る舞いを見ると貴方達は貴族の子供なのかしら」

「そんなところです」

クロードは言葉を濁す。

貴族の当主や王族であることを教えても面倒なことになるだけである。

女冒険者は声を小さくして警告をしてくれる。

「あの端に陣取っているパーティーには気をつけなさい。素行が悪いことで有名だから」

「忠告ありがとうございます」

「お茶。ありがとうね」

女冒険者は仲間の元へと戻っていった。


クロードは時間をみて朝食の準備をはじめた。

作るのは手軽に食べられるようにパンにアースドラゴンの肉と野菜を挟んだサンドイッチだ。

多めに作った一部を持って野営している冒険者のパーティーの一つに向かう。

「よかったらこれ食べてください。情報のお礼です」

「そんなつもりじゃなかったんだけど助かるわ。ありがとう」

クロードはエリーゼの元に戻り紅茶をいれて一緒に食事をはじめる。

「なんだったの」

「情報を貰ったからそのお礼にね」

「情報ね。私には教えてくれないのかしら」

「素行の悪い冒険者がいるから気をつけろって言われたんだよ」

「冒険者らしい話ね」

「いい人もいるんだよ」

「それはわかってるわ」


食事を終え装備を確かめたクロードとエリーゼは2層へと足を踏み入れる。

気配探知で安全地帯からずっと後をついてくる者がいることに気づいたがあえてスルーする。

何もしていないのに相手をしても無駄骨になるからだ。

エリーゼは昨日の反省を生かして順調にゴブリンを討伐していく。

そろそろ戻ろうかと思っているとずっと後をつけてきていた冒険者が近づいてくる。

何事もなく終わればよいなと思っていただけにクロードは残念だった。

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