表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活  作者: 髙龍


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

152/688

百五十二話

「では続いて功績のあった者の陞爵に入ります」

次々と名前が呼ばれ陞爵される者がでる中クロードはそれを見守っていた。

「最後にクロード・フォン・プロミネンス伯爵前へ」

名前を呼ばれクロードは前に出て膝をつき頭を下げる。

「そなたの国への貢献を称し辺境伯とするものである。周囲の貴族と共に国を盛り上げてほしい」

「謹んでお受けいたします」

「陛下。お待ちください。子供に辺境伯は荷が重いのではありませんか」

「クラリーネ侯爵か。その懸念もわかるが周辺諸侯の救援のため騎士団を派遣し国内の安定に大きく寄与しておる。それにシルフィード皇国とは関係が改善されたが相手が内心何を思っているのかはわからぬ。辺境伯を置くことで楔としたいのだ。それ故の陞爵である」

「陛下がそこまで言うのなら引き下がりましょう」

「他に異論のある者はいるか」

謁見の間が静寂に包まれる。

「いないようだな。若くしての陞爵でよく思っていない者がいるのも確かではあるがそれを超える実績を作ってくれると信じておるぞ」

「陛下のご期待に応えられるよう精進いたします」

「それでは本日の謁見は以上である」

クロードは元の位置に戻り膝をつき頭を下げて国王陛下であるポセイドスの退室を待つ。


「クロード。元気にやっておるようだな」

「父様。お久しぶりです」

「話がある。場所を変えよう」

父様の後に続いて謁見の間を後にする。

馬車の待機場でプロミネンス侯爵家の馬車に乗り移動を始める。

「クロードは予定通りに学園に通うのだろう」

「その予定です」

「そこでだ。ほとんど領地に帰ることはできなくなる。陛下が派遣してくださる代官は優秀ではあるが信頼できる者を配置する気はないか」

「信頼できる者をですか」

「プロミネンス侯爵家としては私がいればまわるからな。ファールハイトの奴をニーパス領に送ってはどうかと思ってな」

「それは助かりますがよろしいのですか」

「ファールハイトにも良い経験となるだろう」

「わかりました。代官のミッシェルさんに手紙を書いておきますね」

「それはそうと友達はできそうか」

「今日早速友達ができましたよ」

「それはよかった。安心したよ」

「父様も心配性ですね」

「優秀すぎて浮くのではないと思ってね」

「そうですね。学園では教えられることがないと言われてしまいまして。教師の手伝いをしてみないかと言われています」

「教師の手伝いとは何をするんだい」

「補助やわからない生徒に教えればいいそうです」

「実質先生が二人になるわけか。学園も考えたものだな」

その後も他愛無い会話を続ける二人だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ