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独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活  作者: 髙龍


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百四十話

クロードが王宮に着くとすぐに国王陛下であるポセイドスの執務室に通された。

宰相であるリッチマンもすでにおりクロードは先ほどの話を説明する。

「鏡のようなものを破壊しようとしたところ魔人が現れました」

「何魔人だと」

「確か過去の文献で魔人が出現したとあったはずです。詳細を専門家に調べさせましょう」

「魔人は鏡のようなものを転移門と呼んでいました」

「転移ということは空間と空間を繋ぐわけか。自由に空間を移動できるとなると厄介極まりないな」

「恐らくですが繋がっている先は魔界だと思われます」

「魔界か。どういう所なのだ」

「魔物が溢れる魔境だと聞いております」

「人とは相容れぬ場所ということか」

「大量の魔物が転移門を通ってこちらに来るのは脅威以外の何物でもありませんな」

「他に何かわかったことはないのか」

「魔人が動いているのはどうやら邪神ロキの命令のようです」

「邪神だと・・・。魔人だけでも頭が痛いというのに神が出てくるとは」

「陛下。これは我が国だけで解決できるような問題ではないかと。周辺国に周知し協力を仰ぐべきかと」

「わかった。手配は任せるぞ」

「お任せください」

「クロードもご苦労であった。引き続き国内の対応を頼むぞ」

「微力を尽くします」


国内のあらゆる場所で転移門が発見されゲルマン王国は冒険者にも依頼を出して対応を進めていくこととなる。

周辺国は最初懐疑的であったが転移門が発見され実際に魔物の移動が確認されゲルマン王国からの情報に感謝し同盟とまではいかないが情報を共有し対策を検討するために近く会議を開くということで話がついたのである。


クロードは周辺諸侯の軍事力をあげるべきだと考えて問題の対応をしつつ素材集めのために定期的に狩りを行っていた。

集めてきた素材はニーパス領の鍛冶屋へと卸され鍛冶屋は連日フル稼働することとなる。

「仕事がないよりはいいがこれはこれで辛いな」

「休憩はしっかりとれよ。倒れられるほうが困るからな」

「あはは。まだまだいけますよ」

制作ペースを守りつつ休息もしっかり考えられ鍛冶屋は熱気に包まれていた。


クロードと周辺の諸侯との関係は良好であった。

携行食に使う食材と回復薬に使う薬草をニーパス領が買い取りその資金で装備や軍需品を低コストで周辺の諸侯に提供していたこと。

駆除に困っている魔物を竜騎士団を派遣して駆除することにより恩義を感じていたのである。

クロードは派閥を意識していたわけではないが一つの派閥として形成されつつあった。

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