ビギナーズ
―――――二時間前――――
「えー、これからこの戦車の戦車長を務めさせていただく
ラインハルトだ。まぁ...よろしくな!」
黒髪短髪の誠実そうな青年が自己紹介をはじめる。
「いや、そういうのいいから。」
茶髪の少年は見た目とは裏腹に、かわいらしくない声音で切り捨てる。
「そーゆうのは雰囲気が大切なんだよー」
紅一点銀髪の少女がラインハルトに同調する。
「そうかもしれないけどさ...」
少年は彼女に弱いようだった
「じゃあ私の自己紹介だね!
もう知ってると思うけど私はアリス、通信手だよ
一応ウィルベルフ軍事学校を卒業してるから
女とはいえそれ相応の働きはするつもりだよ!
よろしく!」
アリスが自己紹介するも特に反応はなかった
「そもそもみんな知り合いなんだしこれ、必要かな...」
「そんな冷めた発言してるから学校内でもなじめなかったんでしょ、ノア?
こういうのはノリだよノリ!」
「余計なお世話だよアリス。あとノアっていうのはやめてくれないかな...」
ノアは不服そうにつぶやいた。
「俺はジャクソンだ。気軽にジャックとでも呼んでくれ。
見てのとおり砲手だ。宜しく。」
乗車の時から一言も喋らなかった青年がノアを裏切る。
「これ僕も言わないといわない雰囲気だね...」
「じゃあ一応...僕はノアール、運転手だ。
わかってると思うけどノアっていうのはやめてくれると嬉しいな」
「わかったよ!ノア!」
アリスが一切の悪気もなさそうに言う。
『Nona-23、会話に興じるはいいが、そろそろ戦線に近づく、
最新車両とはいえお前らは新人なんだ、
くれぐれも油断だけはするなよ?』
『了解!』
上からの注意に通信手のアリスが応答する。
しかし、注意を忘れたかのように、アリスが喋り始める。
「でもさー、私たちが試作車両に乗れるとは思ってなかったよねー」
「確かにそうだよなー、新人に試作車両乗せてくれるなんて思ってなかったよな」
咎めるべきであるラインハルトが会話に参加する。
『....』
上司の注意をきかないどうしようもない隊員をみて、
分隊長、パックは口をつぐむしかなかった。
プロローグに続き2話となります。
序盤なので仕方ないのかもしれませんが、説明だらけでgdgdした文になってるかもしれません><
とりあえずここが英雄譚の出発点ということになりますが
この先どうなるか...w
ぜひ見ていただければと思います