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魔王の立つ日  作者: 上総海椰
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プロローグ

すでに一年ほど前の話だ。

その日の夜。場所はミイドリイク。

その日は月が夜だというのに

『シトレの大穴』の近くで一人の男が酔いつぶれていた。

ミイドリイクは砂漠の中に位置するために夏でも夜は冷える。


『シトレの大穴』とは、かつてドーラが地底から湧き上がる『パオベイアの機兵』を倒すために

幻獣王ローファの力を借りて作った大穴である。

今ではミイドリイクの新しい観光スポットになっている。


万が一落ちてしまわないよう、崩落しても巻き込まれないよう、人の胸のあたりまである金網が張り巡らされている。

よく見るとその金網の中にその穴を覗き込む人影がある。

男は危険だと注意するべくその人影におぼつかない足取りで近づいて行った。

「よう、変な恰好をした兄ちゃん。そんなに覗き込むなよ、その穴はなんでも地の底まで続いているって話だぜ?」

夢かと思いその男は道化の恰好をした男に声をかける。

「ほう、それは怖い、怖い。地の底ですか」

道化の恰好をした男はそう言っておどけて見せる。

気をよくした酔っ払いはさらに饒舌に語る。

「どうしてできたかはうちらも知らねえ。

ここのミイドリイクが夜だってのに昼のような光がミイドリイクを包んだ晩にいきなり現れたんだ。

巷では隕石が落ちたとか言われてるけどな。地底で怪物が暴れた後だって話も聞いて…ありゃ?」

気が付けば先ほどまで脇で話を聞いていた男の姿がいない。

男はそのままその場で酔いつぶれてしまった。


その日の朝方。その男が目を覚ますとその男は、再び道化の成りをした男を再び目にする。


「ありゃ、兄ちゃん。まだいたか」

昨晩と違う点と言えば、その手には白い腕が握られていたことぐらいだ。


「あなたのおかげでとても有意義な時間を過ごせました」

その仮面越しからでも嬉しそうな様子が伝わってくる。


白い手がわずかに動いたのだ。


「手が動いた?」

男は思わず後ずさる。

「それは気のせいでしょう。それではごきげんよう」

その道化の恰好をした男はそう言って男の目の前から姿を消した。

男はその日の出来事はよく酒場で男は話題にしたが、

そして周囲の人間も酔った男の戯言として誰も取り合わなかった。


魔王戦争編の本編、いよいよ始まりますよん。

ちょっと今回はむかーしのキャラも多数出演するために

前書きで出るときは説明を書くかもしれません。


次の章にてある意味で一区切り付きます。

うちの自己満足によろしければもう少しお付き合いください。

相当面白くするつもりなのでw

ではでは、魔王戦争編いってみましょーw

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