-¨ふらつき¨が咲く頃-
一成が学校へ行ってから30分。
そして一成が帰宅するまでに起きた出来事。
にぃ………
「んぅっ…はぁ…」
にぃが学校へ行って30分……暇ぁだぁ……引き篭もりってずっとゲームとかしてるイメージかもしれないけど、私は違う。だって、振り向いてほしい人がいるから。ゲームばかりしていたら呆れられるかもしれないから。だから暇だ。
「なにかすることないかな…」そう呟き、ふらふらする。ゲームは今はしたくないし…今持ってる本は全部読み終わってるし…新しい本でも買いに行こうかな?そう思った時だった。
「服は…っと……あ…れ…?」
視界がぼやけてくる。次いで、ふらついてくる。
「………にぃ……」ドサッ という音がして彩花は倒れた。
「ただいま……んっ?」帰ってきたが、返事が無かった。いつもなら彩花が抱きついてきながら「おかえり!」と言ってくるのだが…
「出掛けてる…なんてないよな?」彩花はたまに外に出掛ける。主に本を買いに行く時だ。引き篭もりでも出掛けられるのだからまだマシな方かもしれない。
「でも…なぁ」彩花の靴はあった。なら寝てる?今は5時半、こんな時間に寝るか?
「おーい、彩花?」彩花の部屋に行こうとし、階段を登って、衝撃が走った。
「彩花!?おい!?返事しろ!?」倒れていた。いつからなのか分からない。手遅れ?いや…そんなの…だめだ。
「くそっ!」今日俺が学校へ行かずに彩花と一緒にいたら…こんなことにはならなかったのかもしれないのに。そう思いながら119番に電話をかけた。その先のことは焦っていたからか、あまり思い出せなかった。
2話です。今回も面白い自信がありません(汗)果たして1人にでも読んでもらえるのか(汗)読んでもらえたら嬉しいです!