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真夜中の暗闇に紛れて
「はぁ…はぁ…。」
身体を引きずり、息をきらしながら真夜中の裏路地を逃げる。
頭の中には逃げなきゃということしかなかった。まるで、引っ張られるように疼く右目に構ってる余裕もなかった。
「っ!?」
ヤツらは、絶対に追ってくる。私の正体は、"フツウのニンゲン"ではないのだから。
「ごめん…。ここで、終わっちゃうかも…。」
起き上がる気力すらなくて、どこだかわからないままに意識を失った。
「ここ、どこ?」
右目の辺りに触れてみると包帯が巻かれていたようで、困惑と戸惑いが入混じり、どうしたらいいのかわからなくて、独り怯えていた。
まったりとやっていきます。よろしくお願いします。