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咲耶伝~The secret of mind reading~  作者: 恋住花乃
咲耶伝1st Ver
9/9

決着

18になってあまり変わらない桜坂杏里です。

「あら!良く来たわね。私のボディーガードを倒して。まぁ、良いわ。私が相手してやる。」立花愛也こと立花綾は言った。彼女はいつも女の子の格好が嫌いで、男装していたはず。

それなのに、スカートを履いていた。可笑しい何かあるはずだと思った。


「お前のボディーガードなんてそうでもなかったぜ。」咲耶はそう言った。

「あんた、男の癖になかなか可愛いわね。まぁ、椿には負けるけど。」

「綾、どういうつもりなの?女の子の格好をあんなにも嫌っていたのに。」美姫は尋ねた。

「分かってないなぁ。男はな。男装している女に萌えるんだよ。だから、私はそう偽ってきたのよ。」


「許せない。私達は心は男性だと思っていたのに。女性だと自覚していたなんて。」

「ムカつくか?なら私とやり合うか。椿。お前はそのメイド服を着た男を相手にしろ。」

「分かりました。さぁ、俺の名刀、佐賀恒康の試し斬りになってもらおうか。」

「そうはさせない。」咲耶はメイド服についていた鞘からレイピアを取り出した。


「行くぞオラ!」先手は佐賀恒康を握った椿が攻撃してくる。

「ふん。雷切発動。」レイピアは電気を帯びる。

「卑怯者め。刀に付加価値を付けるとは。おりゃっ。」

「勝てばいいんだよ、勝てばよ!ふん。」

「畜生。負けるわけにはいかねぇんだよ。」

闇雲に刀を振り回す。咲耶を何度も掠めた。

「えい!おら!負けねぇぞ。こいや。」


「ふっ!あぶねぇ。なんて速さだ。手出しが出来ねぇ。うおっ!」

「死んでもらう!うっ…うわぁ。薬が切れる。畜生。俺はなんてことを。もう懲り懲りだ。」椿はあと一歩で人を殺めるところであった。しかし、薬が切れ罪悪感を感じるようになった。

「はっ!何よ。ウチの椿が。やろう!」

「止めだ。喰らえーっ!」飛び上がった美姫の拳が綾の顔をクリーンヒットする。

「畜生。東京に行けば!東京に行けば!私達はお前達を倒せる。しかと覚えておけ。」

立花はそう捨て台詞を吐くと、薬の切れた椿を背負って逃げていった。


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