湯殿入学
湯殿高校に入学した。
編入したと言えば良いのか。
僕は、高校生活を一ヶ月で逃げ出してきてしまったので、真の高校生ライフは此れからだと期待を抱いた。
県立湯殿高校は、学校に温泉が有り、先生や生徒以外にも、指定された時間のみ一般の方も利用できる。
「学びの湯」と呼ばれる。
そんなところに僕は入学したんだ。
僕…白峰咲耶は、父から逃げて湯殿に来たのだが、祖父、鴎耶に会ってしまった。
父とは違い、鴎耶はいい人だ。
過度な期待を僕に抱かず、それでいて優しい眼差しで応援してくれる。
そして、今湯殿高校に転校生として紹介される僕。
前みたいにバカにされたくはないな。
「さて、今日から新しい学友が増えます。では、白峰君、来なさい。」
「皆さん。こんにちは。白峰咲耶です。宜しくお願いします。」
「私は、担任をしている湯浜 澪です。白峰君。何かあったら遠慮なく言ってね。」
「はい。」
「じゃあ、湯殿さんの隣の席ね。」
「今日のSHRはこれでお仕舞いね。提出物のある人は、朝のうちにお願いします。」
咲耶の高校生活は今始まった。
どうも、作者です。VAMPSとラルクを両立しているhydeさんのように、蒼依の風とリバース咲耶伝を両立させようと思っております。