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咲耶伝~The secret of mind reading~  作者: 恋住花乃
咲耶伝1st Ver
1/9

事始め。

白峰咲耶は、マッドサイエンティスト・シラミネの名で知られる一族の末裔である。

彼は、その変哲ぶりに虐めを受け、ついに女装し始めたのだ。

名前が「さくや」である為、女の子みたいだと嘲笑され家出をした。

鉄道に揺られ、行方をくらました。

地元の高校を自主退学し、温泉地、湯殿を目指した。

全く、知る人が居ないはずの湯殿。

しかし、「おう。咲耶じゃねえか。どうしたんだ。その女っぽい服装は。」

逃げたが、あっという間に捕まった。

「貴方は何故、僕の名前を知っている。」

「がっははは。何を御冗談を。このワシが誰だかわからんのか。」

「さあ。」

「ワシは、お前の祖父じゃ。長い旅をしとったがこの湯殿に辿り着いたんじゃ。」

「鴎耶様。もしや貴方は。」

「そうじゃよ。お前が小学一年の時に失踪してな。もう、死んだものだと思っただろう。だが、ワシはお前に会えて本当にうれしい。現在64歳であるワシは、もうしばらく会えんかと思っていたぞ。」

「でも何で僕の事が分かったの?」

「分かるんじゃよ。ワシにはな。それより咲。逃げてきたんだろ。マッドな父から。」

「いや。虐めに遭って。」

「その名前も父が付けたからのお。アンタは大変じゃ。家も無いだろうから、我が家に住めばよい。ちょっと借りてる要件が大変じゃがな。アンタが来れば問題ない。」

「その要件とは。」

「村の地主の娘と結婚するということじゃ。」

「僕は、恋愛結婚しかしないつもりだよ。おじいちゃん。今どき、政略結婚なんて古いよ。」

「そうかい。なら分かった。政略結婚なんてしなくて良いよ。」

「お爺ちゃんごめんね。」

「大丈夫。咲耶、湯殿一高に入学しないか?編入だが。あんたのレベルじゃ余裕だろうがな。偏差値52は。」

「考えておくよ。」

二人は暫くバスを待った。会話が続く。

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