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ドールめいかー  作者: 針山田
4/6

お兄ちゃんのお部屋で♪

今回は前の話とは少し違います。



『お兄ちゃんのお部屋で♪』


:top

:start←


カチッ



母♪お兄ちゃん、妹の名前は何がいいかな?


【み な ko←】


カチッ


母♪みなこちゃん、ね。

どんな子に育ってほしい?



ツンデレ‐クーデレ‐デレ子‐まじめ‐ドジっ子‐ピュア‐イタズラっ子‐小悪魔←


ピコッ


母♪臨機応変な気が利く子かぁ。



髪型:ショート‐肩まで‐癖っ毛←‐ロング


ピコッ


母♪髪の毛は・・・お母さん、すごい癖っ毛だからこの子もそうかも。

・・・二ヶ月後が楽しみだね。




―そして季節は夏・・・僕に妹ができました。―






鍵付きの棚から出てきた少し前のゲームカセット

思えば親父との戦いはここから始まった




中学二年で少女の妖艶さに気づき、ネットで購入した青年向けのゲームだ。



単なる妹育成ゲームと言われやすいところだが、この会社は送り主に『製菓学園』と記してくれる為にとても評判がよかった。

学園と書かれている為に親に見つかっても問題なし、説明書まで『製菓学園ノ案内』となっているのだから感服だ。


なのに何で。

俺は・・・




俺は黒髪ロングの妹に『みゆき』という名前を付けようと思っていたのに・・・!!




妹『お兄ちゃん、待ってー』



何で親父がやってんの。



学校からダッシュしてきた俺の目の前では、俺の妹になる筈だった子が親父に遊ばれていた




父「よぉ晴、おかえりー。」


晴「俺の妹に何してんだ」



親父は質問にも答えずに、手を伸ばしてきた


晴「いった・・・、耳を引っ張るな!」

父「おーかーえーり」

晴「たーだーいーまっ、そして妹を返せっっ」



何とか耳とコントローラーを救出したが、妹の目は完全に親父の方に向いていた



俺のみゆきが・・・。



脱力感に床に手をつき、頭を垂れる俺を前に親父は平然と


「お前の妹は俺の娘。」


ほざいた。



かくなる上は、データの抹消のみ。

幸いコンセントは俺の手元から大判の辞書一個分・・・よっしゃあ、待ってろよ、みゆき!!


今すぐ親父から解放してやる。


勝利を確信し親父を見上げると、パソコン画面の方に指を向けている


・・・っ!

みゆきが、こっちを視ている・・・でもさ、さっきまで親父の方ばっかだったし、今更ってゆーか。


そもそも君は『みゆき』じゃなくて『みなこ』で、俺の黒髪ロングの妹じゃないんだよ!!

同じ三文字だし、よくね?

なんて思わないで欲しい。そこすごく重要で、やる気も変わってくんだよ。


なのに何でまだこっち視てんだよー。



・・・みなこの、ばかー。






俺に少女をどうこうなんて出来るはずがない。結局寝るまで親父はみなこと遊んでいたらしく・・・




妹『お兄ちゃん、だーいすき♪』


これが親父に向けられていると思うと

隣の部屋から聞こえた瞬間、どれほど身震いしたことか・・・。




それが苦い経験になり、このゲームカセットはお蔵入りになった訳だ。




早く、俺だけのみゆきに会いたい。



ネタがなくて困ってます。

何かこんなの読みたい等あれば教えてください。


書けるか判りませんが、全力で頑張ります。

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