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最高の一球  作者: ユウア
2/5

入学式

季節は巡り、春を知らせる桜の花びらが風に乗って舞い散る中、俺こと最上 康は自分の身長以上はあるだろうと思われる門の前にいる。 



「今日から高校生か.....」

まだ見ぬ高校生活に当然不安もある。しかし、同時にわくわくもしていた。



そんな彼が入学するのは坂江田高校という名前であり、この辺りでは少し偏差値の高い高校である。この高校を選んだ理由は家から一番近い距離にあったからであるが、それでも距離はあるので自転車通学となるだろう。



今年入学するだろう人々が歩いている中、康は一人入学会場に向かって歩いていた。すると後ろから走って来ているだろう足音が聞こえてきた。思わずその方向を振り向いた。すると見知った姿がこちらに向かって走って来るではないか。すぐさま知らない顔して歩み出すがすでに遅く、その人物によって肩を叩かれた。



「何で知らない振りするんだよ!俺たち友達だろ?」

「ただでさえ目立っているお前と友達だと思われたくなかったからな」

「ひでぇ!遅刻しそうだったんだから仕方ないだろ?」

そう語る彼の名前は速水 翔。康の中学校の頃からの友人で、同じ野球部の部員でもある。彼もこの高校が自宅から近いからという理由で選んだ一人だ。野球部引退してから必死に勉強したらしい。合格したという報告を聞いたときは皆で驚いたりしたが。



「ていうか、何で遅刻しそうだったんだよ....

家から近いだろ?俺よりも」

そう、家から近いのだ。歩いていけるほどに。



「ははは... 家から近いからと油断して、二度寝したら、この通りさ!」

急に開き直る翔。それに呆れたのか、康はひとつため息をついた。



「まあ、良かったな。間に合って」

「ああ、まあな」

そう話していると、たくさんの人がいる掲示板のところに着き、一目でこの体育館が入学会場だとわかった。



その掲示板にはそれぞれのクラスに属する生徒の名前がかかれてあり、クラスごとに横に列を作り、入学式を行う。



「康ー!あったぞ!同じクラスだ!」

いつの間にか翔は掲示板の見やすい位置に移動しており、名前を見つけたのか、こっちに向かって手を振りながら叫んでいた。



(なんで翔と来てしまったんだろう?)

翔はとにかく元気で、周りの視線を気にしない性格である。知っていたはずなのに....

と少し恥ずかしい思いをしながら、翔のもとに行く。



「ほら、あそこだよ!」

と翔が指を差した方を探してみる。1年3組の欄に俺と翔の名前を見つけた。



「また、翔と一緒か....」

というのには理由がある。というは中学1年生の頃から同じクラスで、一度も別れたことがないのだ。



「ま、よろしくな!」

「はあ、よろしく」

そんな言葉をしながら、それぞれの位置に並んだ。



「今から入学式を始めたいと思います」

司会の教師の言葉で入学式が始まった。



高校生になった康。

中学生の頃のチームメイトである草水 翔が出てきましたね。

入学式に突入です。

はたして康と翔は野球を続けるのか。

高校生編始まりです。

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