まおうとの最終決戦中にメッチャクチャ、トイレに行きたくなった
4人パーティーの仲間達と魔王に挑んだ。
今魔王との最終決戦の真っ最中
かつてない強敵と戦っている
何せコレが最後の最後決戦だ
戦う前に魔王に従えば大陸あげる、とか魔王の甘言を華麗に断りカッコよく戦闘開始
なのに……
『今。めっちゃ、おしっこしたい』
我慢して、ここまで戦いを続けている。
魔王は強い。
ミスするだけでかなりヤバイ。
でも……
ソレよりも膀胱がヤバイ。
魔王に殺されるよりも先に、尿意に膀胱が破裂させられそうです。
ヤバイです。
「さっきから動きが悪いぞ。魔王が怖いのはわかるがビビるな」
仲間から叱咤激励されるが……
違うの。
そうじゃないの。
「さっきからトイレを我慢している」
私は仲間にカミングアウト
「トイレ? はぁ? 我慢しろ」
「すでに限界に近い」
『我との決戦中に、何と言う無礼。まぁ良い。そのまま漏らす事を許可する』
「!!!」
そんなの許可するな魔王。
魔王にもバレた。漏らす事を許可された
流石は魔王。
発想が魔王的。
「漏らせる訳無い」
私が言うと仲間達
「気にするな。俺達魔王と戦って死ぬかも知れないんだ。旅の恥はかきすてだ」
「そうそう。世界平和に比べれば大した事じゃない」
「ドバ〜と漏らせ!」
と言われる。
「他人事だと思ってアンタ達!」
「良いか。異世界では1流マラソン選手は【捨てション】と呼ばれる高等テクニックを使用するらしい。
ぶっちゃけ走りながら漏らす。
トイレに行く時間分のタイムを縮める。
世界レベルの戦いには、そのくらいの覚悟が必要とか。ましてや俺達、魔王と戦ってる。覚悟を決めろ」
「なんの覚悟だ〜!」
「犬は嬉しいと【嬉ション】するらしい。夢にまで見た魔王との決戦だ。
オマエが嬉しくて【嬉ション】しても仕方ない」
「私は人間。犬じゃ無い。」
チクショウ。
仲間から犬畜生扱いされた!
「世界平和に比べれば漏らすのなんか大した事じゃ無い」
いや、本当に……
仲間達も魔王と決戦でテンパってる?
もしくは他人事だと思ってか、メチャクチャ私に【漏らせ】と言う。
はたして言われるがままに……
漏らしても良いものだろうか?
悩む。が……
ついに覚悟を決めた。
仲間や魔王に言われるがままに漏らす。
確かに世界平和には、かえられない。
私が恥をかく事で世界が平和になるのなら
【世界の為に私は覚悟を決めた】
そこで目を覚ます。
全てが夢だった。
『何が世界平和に比べれば、お漏らしなんか大したこと無い』
だ。
大惨事になった。
何せ私の隣では、彼氏が寝てた。
彼氏からメチャクチャに言われた。
恥ずかしくて死にそうだった。
「違うの。魔王達が魔王達が漏らして良いって言ったから〜」
「マオ達って誰だよ?」
「魔王との決戦中にオシッコ……」
なんて説明すれば良いんだコレ?
「だからマオと決戦って何だよ?」
「違うの」
「あ! もしかしてオマエ『まお』って男達と浮気したの? 決戦って浮気の事?」
「違うの」
マズイマズイ。
話がそれはじめた。
「まさか複数で放尿プレイとか、アブノーマルなプレイしたのか? 俺以外の男達と」
「ちが〜う!」
魔王達の甘言にのって漏らしたせいで……
彼氏に変な誤解をされたのだ。
私は夢で出会った夢世界の魔王と、夢世界の仲間達を絶対に許さない
私は騙された。
アイツラに騙された。
何がお漏らしはたいした事じゃ無い。だ!
アイツラが、私を甘言で騙さなければ……
許さない。
許してはおけない。
絶対に復讐してやる。
今でも毎晩奴等に再会する日を夢見て眠る
いつかは、またあの世界の夢を見る。
あの世界へ行く。
そして復讐するのだ
許さない。
アイツラを許さない。
いつか、もう一度。
夢の中のあの世界へ行って……アイツらに地獄を見せてやる。
あの世界ごと滅ぼしてやる。
こうして【異世界魔王】が産まれるのだ。
めでたしめでたし




