表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無限の魔力で異世界召喚  作者: 毛糸
ゴブリン討伐編
1/5

1話 異世界召喚?

俺の名前は癒元千之(ゆもと ちゆき)ごく普通の高校生である。

今日は祝日のため友達の佐藤と映画を見る予定だ。

俺はスマホと財布を灰色のダウンジャケットのポケットに入れた後、愛犬のポチを撫で、靴を履き、ドアを開けた。


「いってきまーす。」


ドアを開けた瞬間、目の前が謎の光で包まれた。あまりに眩しかったためあわてて目を閉じる。再び目を開けると目の前にはいつも景色はなく、床、壁、天井全てが真っ白で家の10倍はある空間にいた。


「な、なにがおこった?」


俺はスマホの入ってる右ポケットに手を伸ばしたがポケットは無かった。無くなったポケットの方を見るとポケットどころか、着ていた服まで消えていた。道理で寒いわけだ。

さらに俺はそこで自分の身に起きたもう一つの重大な異変に気付いた。


「あ、あれ?俺の体がちっちゃくなってる⁉」


多分小学校4年生くらい若くなってる。

明らかに異常だ、人を幼さなさせるなんて科学とかそういうレベルじゃない。それにそもそもの話、人を一瞬でここに連れ込むなんて不可能だ。


「さっきから何が起こってるんだ?」


いったん落ち着いて冷静になれ俺!そうだ俺以外にも巻き込まれた人がいるかもしれない。

俺は落ち着いて周りを見渡した。さっきとは違い、この状況にも慣れてきて、初めて見えるものがあった。

まずは、俺の今いる真下の床に半径約5mほどの魔法陣が描かれていること。そしてその魔法陣が俺の真下だけでなく、今いる場所の右隣にも同じ大きさの魔法陣があったことだ。さらに魔法陣の上には男の人が横たわっていた。だが、俺とは違いちゃんと服を着ていた。


「起きてくださーい。」


横たわっていた男の人を揺らしながらそう言った。


「う、うう」


男が目を覚ました。

「お!起きましたか?その、いきなりで悪いんですが、俺気づいたらここに居たり、子供になってるしで、すごく困ってるんです。あなたは何か知りませんか?」

イメージをよくするために俺は真面目な感じで話しかけた。

男は体を起こし、あくびをした後、先ほどの俺のように自分の体を触ったり観察した。すると急に眠そうな顔から、嬉しすぎて今にも叫びそうな顔になっていく。


「や、や、やったー!儀式が成功したぞ!フォーーーーー!」


案の定奇声を上げ、さらによほど嬉しかったのか、ブレイクダンスにも負けない激しい動きで踊り狂った。


「お、おい落ち着け。今儀式が成功したって言ったよな。つまり君が俺を転移させたのか?。」


「フォーーーーーー!」


男の奇行は止まりそうにない。


「おい!お前が俺を転移させたのかって聞いてんだよー!」


俺は奇声に負けない程の大きな声で男に対抗した。


「ああ、ごめんごめんつい興奮しちゃって。それでなんだって?」


ムカつく奴だな。


「はぁ。だから、俺を子供にしたのはお前かって聞いたんだ。」


すると男はコホンと咳払いをした。


「ああそうだ!この僕がお前をその体に転移させたのだ!」


「転移?」


「ああ異世界召喚。聞いたことない?」


聞いたことはある。それどころか異世界系のアニメは最近見たばかりだ。


「異世界召喚?俺が?マジで?てか俺ちゃんと学校通ってるぞ。」


「いや別に不登校じゃなくても普通異世界召喚するだろ。」


そりゃそうか。いや異世界召喚の普通なんて知らないけど。


「でも異世界召喚なら幼くならないよね。てゆーか俺じゃないでしょこの体。」


自分の体は意外と覚えているものだ。髪の長さ、髪質、産毛、息子、それに一番分かりやすかったのは、筋肉質な肉体だ。俺が小学生の時はもっと痩せてたはず。


「鋭いね。」


いや多分誰でも気づくぞ。


「その通り。人間を大きく分けると魂と肉体に分けられる。本当はもっといろいろあるんだけど、今はいいや。僕は君の肉体から魂を抜き取ってその体に入れたんだ。簡単に言うと魂だけ異世界召喚てやつだ」


「魂だけ持ってきたってことは、元の世界の俺はどうなってんだ。」


魂だけこっちに召還されたなら、地球にいる俺は記憶喪失で感情のないロボットになってるのか?


「申し訳ないけど、死んでると思うよ。流石の僕もそこまではカバーしきれない。本当にごめんな。」


そりゃそうか。中身が空っぽじゃ生きてるわけないか。

家族に心配かけちゃうな。


「だ、大丈夫だよ!君が僕みたいに強くなれば元の世界に戻るくらい余裕だよ。魔法の可能性は無限大だから!」


さっきの狂いっぷりから異世界干渉が簡単じゃないことくらいわかる。おそらく彼なりの気遣いってやつだろう。


「ありがとな。」


不思議だ。今までの自分なら友達にこんなに心の内を見せることはなかっったのに。まあ二人っきりだったからだろう。でも少しは気が楽になったよ。


「俺は癒元千之。17歳。君は?」


「レオンだ。」


「その、よろしくな。」


俺は恥ずかしそうに手を握った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ