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プロローグ
夕暮れ時、サッカー部だった俺は部活後に少し自主練をしていたため、一人で帰っていた。
もちろん友達がいないわけじゃない、ただ時間が合わなかっただけだ。
いつも通り駅に着き、電車を待つ。
いつもと違う時間だったので少し待つ時間が長かった。
いつもよりも人が多く、ホームから落ちそうになる。
点字ブロックより後に下がれと言われてもできないレベルには人で埋め尽くされていた。
聞か慣れた軽快なメロディーとともに放送が流れる
「まもなく1番線に普通、小田原行きが参ります_。」
突然背中を押される。
押されるというより押し出された。
その勢いに抗えるはずもなくホームの外へ投げ出される。
目の前には、見慣れたE233系が。
電車のブレーキ音がなり、車輪から火花が散る。
誰かの悲鳴と電車のブレーキ音が響く。
ぶつかると思った瞬間、痛みではなく強烈な謎の光が襲う。
俺はそこで意識を手放した。




