クーラーのつく部屋で
僕は音楽が嫌いだ。特に音楽サブスクが嫌いだ。金を払い音楽を聴くことを半強制されてるようで嫌いだ。音楽は歌詞が大切だ。音楽は歌詞に集中して効くべきだ。それがその音楽の本質だから。だからいい曲を作るには言葉を沢山知らなくちゃいけないんだ。だから辞書だったり小説だったり読むようにしている。そろそろ僕も作業に取りかかるよ。じゃあまたね。そう言って男は停止を押した。
その後男また電源を入れた、誰にも知られない用に、誰ともつながれない用に。好きな子がいるんだ。目が大きくて、顔は可愛さと美人の要素があって、若くて、声も話し方も好きなんだよね。あのたどたどした感じ、だってまだ、未成年だよね。クーラーの効く部屋で男は体温を上昇させる。体からでた、液体は床に滴り次第に透明になってゆく。その液に彼女の名前をつけて男は会話を楽しんだ。