表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/69

Episode.54


       「あれ?言ってなかったっけ」


          「聞いてない聞いてない!」


            「こんな驚きの新事実、

         サークルのみんなが知ったら

               チョー驚くよ!」


「なんだか皆さんは、

 昔の僕をご存知のようだね^^」


                   「え、ええ」

  「文人君がよく、お父さまの歌を歌っているので」


「なるほど」

「文人、宣伝してくれてるんだね^^」


             「(ΦωΦ)フフフ…」


   「お父さん、今日は向こうで食べるの?」


「そうだね、少しお酒も飲むし^^」


  「じゃあテキトーに見繕って、持って行きますね」


「ああ、お願いします^^」


「じゃあ皆さん、ごゆっくり」


           「あ、ありがとうございます」



パタン




  「これでもう今日はサプライズはないわね 笑」


    「ささ、みんなも食べて食べて!」



     「いただきまーす!」


   「漢字Tの羞恥心が一気に吹き飛んだわ…」


    「でも結構可愛いよ、ゆずきちゃん」


              「えっ!?(〃ω〃)」



                  「あ」



     「あ、あの、えっと、そそそれは

   「Tシャツが似合ってるよ」って言う

      意味でございましてですね。。」

 

 「じゃあお兄ちゃん、ゆずきさんの事

  可愛いとは思ってないんだぁ」


            「ゔっ(; ・`д・´)」


   「そそそれは、勿論思っておりますし、

          チャーミングな表情が

       たまらん時もあってですねぇ」



              ボッ!! 赤面 照


   「ゆずきお姉ちゃん、お顔真っ赤ぁ~」


        「あ~」


  「そのスキルは文人が受け継いでたかぁ」


                 「『スキル』?」


      「お父さんもね、

 なんの前触れもなしに豪速球を投げてくるの」



 「お母さん、それで

  メロメロになっちゃったんだって」


    「だってあの顔で前触れなしに

     甘い台詞が飛んで来るのよ?」

  「メロメロにならない方が難しいって 笑」



      「でもなんだかお父さまに悪いような…」


       「ん?なにが?」


     「別の部屋でお食事されてるんですよね?」


                「ああ 笑」


     「花純さま、それは気にせずとも

          大丈夫でございまする」


                     「え?」


     「お父さんの頭の中では、

  『お客さん=客席』ってイメージが強いから」


 「お客さん来るといーっつもそうだから 笑」


  「まぁ、『楽屋』で過ごしてるようなものね」


            「今はもう歌っては…」



   「今は作る側に回ってるんだけどね、

「ファンだった方が残念がるのも申し訳ない」って…

    今でも筋トレとかしてるわよ 笑」


              「そうなんですね^^」


   「あ!結愛、電話しなきゃ!」


         「あ、小学生がいたんだった」


      「お父さんお母さん、心配してるかもね」


   「それはだいじょぶ~」


                   「え?」


   「結愛、お友達のお家、おとまりよくしてるの」


 「そうなんだぁ」


 「結愛ちゃんはケータイ持ってるの?」


   「持ってなーい」



   「じゃあ、『かおりのお友達』って事で、

       私から電話するわ」


    「結愛ちゃんのおウチの番号は?」


   「はい、これー」


         「あ、カードを持ってるんだ」


        「あれ?」



       「『木下』…」


 「お母さん、どうしたの?」



    「ん?」



「『いえ電』使わずにスマホからかける」


                      「?」




「・・・もしもし」





「木下さんのお宅でしょうか」



「結愛ちゃんの、



 お母様ですね」




「お宅の娘さん、



 結愛ちゃんを



 こちらで預かってます」


             「え!?(; ・`д・´)」



「返して欲しければ今日中に



 …120円用意してください」


 「やすっ!」

とん とん


「結愛ちゃん結愛ちゃん!」

とん とん…

   「ん?」

ひそひそ…


   「うん、わかったぁ」



「わかりました、娘さんの声だけお聞かせします」


   「ママーーー!!(;ω;)」


                    「え!?」


「それで受け渡し場所ですが…」


「近くのコンビニの、

 チャリティーボックスに入れてください」



         「まさかの寄付!?(;・∀・)」


「確認後、こちらからご配送致します」

「時間のご指定はございますでしょうか」



 「そして何故か宅配!」



「2時~4時ですね」


「サイドメニューにナゲットはいかがでしょうか」


      「いつの間にかピザのデリバリー…」





「ぷっ 失笑」




「もー響子ぉ、


 最初の第一声で私だって分かってたでしょ~」


「ん?」


「もう、チャリティーボックスですら

 ギリだったんだからぁ 笑」



「あ、それでね?結愛ちゃん、

 ウチの息子と知り合いみたいで、

 ウチに来て私も一緒になって話し込んじゃってさぁ」



「うん」



「だから今日は結愛ちゃん、ウチにお泊まりするから」



「うん」



「大丈夫 笑、ウチの息子、『歳上スキー』だから」

「それに何故か結愛ちゃんに敬語使ってるし」



「あと安心にして任せられる女の人が、

 2人もいるから」



「うん、はいはーい」



「じゃあまた時間のある時にでも」


「はいはーい」



「じゃあね~」




 「お母さん、

  結愛ちゃんのママと


  知り合いなの?」



        「うん」


   「前に勤めてた、会社の同僚 笑」


     「すごい偶然、ですね」


  「私も番号見てびっくりしたわよぉ」




 「でもなんでわざわざスマホ?」


        「ん?」


 「『いえ電』に番号、登録してあるから」


          「結構親密!?(;・∀・)」



   「結愛ちゃんが赤ちゃんの頃、

    私抱っこした事あるもの」



   「ホント!!」


 「名前聞いて、

  直ぐには結びつかなかったんだ 笑」



  「『木下結愛』って言われてみれば?

       …って感じで」


  「まさか、響子の娘ちゃんが来るとは


     思いもしなかったから


        …って」



     「あれ?文人は?」


 「なんかさっき2階行った」

とん とん


 「あ、降りてきた」


とん…


                  「…フント君、


             その怪しい格好はなに?」


「か、格好から入るのも大事か、なと…」


   「もうとっくに電話終わったわよ?」



「そ、そんな気も薄々はしており…」


 「ってかフツーに他のTシャツあるじゃない!!」



「あ」


 「お兄ちゃんっていっつもツメが甘いんだよね」


「ゔっ(; ・`д・´)」


   「これはどっちにも似てないのよねぇ」



   「フントお兄ちゃん、ダサい」


「ぐっ:(;゛゜’ω゜’):」


とん…


とん…

 「逃げた」

とん…


   「そしたら文人そのまま着替え持って


    シャワー浴びちゃってくれるぅ?」



     「結愛ちゃんのひと言が効いたみたいね」

「ぎょ、御意!でする!」



       「それにしても…」



  「結愛ちゃん、おっきくなったわねぇ~」



 「そして今更 笑」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ