Episode.46
「ここ?」
「うん、ここ」
「結構賑わってるね」
「県外から車でくる方がいるくらい、
知る人ぞ知る、弁当屋なのでございますのです」
「結愛、からあげ食べた~い」
「さすが結愛さん、お目が高い!」
「唐揚げ弁当は人気No.1なのです!」
ジュワワァーー!
カリカリ…
「のりハンバーグとから揚げ、
お待たせしました~^^」
「ありがとうございました~^^」
「あら愛菜ちゃん^^」
「ご注文どうぞ~」
「えっと、のりハンバーグ2つとぉ…」
「から揚げ1つお願いしまーす」
「のりハンバーグ2つとから揚げね」
「1、700円になります^^」
「はい」
「はい、300円のお返しですね」
「少々お待ちくださ~い^^」
ジュワワァーー!
カリカリ…
「来ない間にメニューが結構増えてる!」
「油淋鶏2つ、お待たせしました~^^」
「あ、はーい」
「ありがとうございました~^^」
「お待たせしました~…って
フントくん、久しぶりぃ!」
「お久しゅうございやんす」
「大学はどう?」
「キャンパスライフをエンジョイしちょります!」
「先輩はお元気で?」
「勉は東京で一人暮らししてるわよ」
「そうでございましたか!」
「フントくんの…『ガールフレンド』の皆さん?」
「いや!違いまする!」
「某には一生『モテ期』は来ないかと!」
「あら、お客さん来ちゃったわ!」
「ご注文お決まりでしたらどうぞ~」
「えっと、カツカレーとのり弁で」
「カツカレーとのり弁ですね^^」
「950円になりまーす^^」
「はい、50円のお返しですね」
「少々お待ちくださ~い^^」
ジュワワァーー!
「皆様、お決まりでしょうか」
カリカリ…
「うん」
こくり
「からあげ~!」
「オーダーお願いしまする!」
「はーい!」
「ご注文どうぞ~^^」
「豆腐ハンバーグ弁当を」
「あ、わたしも」
「おいどんは油淋鶏で」
「あと、から揚げのハーフを」
「豆腐ハンバーグ2つと、油淋鶏、
から揚げハーフですね^^」
「お会計は…
「一緒で!」
「え。。でもぉ」
「今日はわざわざ御足労いただいてる身なので」
「ここは是非とも私めに」
「一緒でお願いしますです!」
「はーい」
「じゃあ1,850円ね^^」
「ゔっ(; ・`д・´)」
「ギリだった…」
「はい、じゃあ150円のお返しね」
「少々お待ちくださ~い^^」
ジュワワァーー!
カリカリ…
「フントくん、
お店の人と知り合いだったんだ」
「ここの次男坊が中学の時の部活の先輩で」
「なに部だったの?」
「す、水泳部でございます!」
「フントお兄ちゃん、泳げるの!?」
「…犬かき、とか?」
「ぷっ 失笑」
「い、一応『バタフライ』まで、
習得済みでございます!(; ・`д・´)」
「それすごい」
「愛菜ちゃん、お待たせしました~^^」
「あ、はい!」
「ありがとうございました~^^」
「でも幽…孝さんの先輩が
フントくんの地元に住んでるって」
「すごい確率じゃない?」
「はい、小生それを聞いた時吃驚いたしました!」
「しかも実家の結構近くに住んでらっしゃるとは…」
「ご実家にご挨拶してく?ゆずきちゃん」
「なんでわたしに聞くんですか!(〃ω〃)」
「でも、なんの連絡も無しに訪ねても大丈夫かな」
「さすがに孝殿の御学友は、
連絡先まではご存知ではなかったので(;´∀`)」
「カツカレーとのり弁でお待ちのお客さま、
お待たせしました~^^」
「ありがとうございます^^」
「ありがとうございました~^^」
「ってかフントくん」
「ウチら『なにもん』な設定で、
その先輩に会うの?」
「えっと、それは(;´∀`)」
「お弁当広げながら作戦会議をしようかなと」
「ってことは」
「なにも考えずここまで来たってことね」
「ゔっ(; ・`д・´)」
「女性のほうがより、
柔軟な発想が生まれると思いましてですね」
「人任せってことか」
「ぐっ(; ・`д・´)」
「さ、さすが話術士。。」
「ねー、おべんとー、どこで食べるの?」
「この少し先に大きめの公園がありまして」
「座って食べられる場所もあるのでございます!」
「拙者が結愛さんくらいの年頃の頃、
よく無邪気に戯れていた場所なのです」
「あそこの公園、
今はマンションになっちゃってるわよ!」
「えっ!?Σ(`Д´ )マヂデスカ!?」
「どうしよう…」
「結愛、フントお兄ちゃんのおうち、
行ってみたーい!」
「えっ!?Σ( ̄。 ̄ノ)ノ」
「と、突然押し掛けるのもちょっと…」
「ねぇ、フントくん」
「押しかけるのは大丈夫なんだけど…」
「大丈夫なんだ(;´∀`)」
「久しぶりにこっち帰ってきてるんだから、
お母さんに顔見せに帰ってあげなさいよ!」
「はい、お弁当~」
「あ、ありがとうございます!」
「ぬお~!匂いで既にヤバい!」
「じゃあなんか駄目な理由とかあるの?」
「うちの母君は、
既に皆さんとは面識があるので
大丈夫なのですが」
「今、夏休みなので…小生意気な妹が、
ウチにいる可能性もあってですね(;´∀`)」
「フントくん、妹がいるんだ!」
「フントお兄ちゃんの妹って、結愛くらい?」
「いや、そこまで歳は離れては(; ・`д・´)」
「16歳の高校2年生でございます・・」
「思春期ど真ん中!」
「じゃあフント君のご実家に決定〜」
「え!?ホントに行くんですか!?(;・∀・)」
「フント君、
お父さんお母さんには話したんでしょ?」
「『孝さん』とかの話」
「へぇ、笑ってスルーされましたが…」
「でも面識があるっていうのと、
その話を『一応』知ってるってだけでも、
ウチら3人に対する『不審者度』は
軽減すると思うんだ」
「それに「小学生・大学生・社会人」が揃って、
その話繋がりでここに来てるってので、
お母さまも少しは
話を信じてくださるような気もするし」
「なるほどぉ~」
「…まぁ妹さんも、女3人いるから…大丈夫でしょ」
「やったー!」
「お兄ちゃんち、どっちぃ?」
「こちらでございます」
「今のうちに、フント君の『妹さん』と
仲良くなったほうがいいんじゃない? 笑」
「もー!花純さん!(〃ω〃)」