表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/69

Episode.28


キィ… コォ…






キィ… コォ…






キィ… コォ…





キィ






 「ねぇ、フントくん」






「は、はい!」




 「…なんか勘違いしてるでしょ」



「は、はい?」


 「やっぱり 笑」



 「告白されるとか思った?」



「ゔっ(; ・`д・´)」


 「わたし、なにも知らない人の事、

  好きにはならないよ」



 「『一目惚れ』とか有り得ない人だから」




 「だからリラーックス 笑」



「ふうぅぅうぅぅ~。。」


 「あは 笑」



「じゃあ、相談事かなにかでしょうか…」


 「 ん?」


「『人のいない公園』をチョイスしたので…」


 「ああ」



 「んー…」



 「別に人に聞かれてもいいんだけどぉ」


 「変な顔されるのも嫌だから」




 「…なんでこの公園をチョイスしたか分かる?」



「んー…」



 「1番近かった、から?」


 「cremallera。」



「え」



 「フントくんも見えるんでしょ?」


 「あそこにあるの」



「あ」


          c

          r

          e

          m

          a

          l

          l

          e

          r

          a




 「フントくんのロシア語、なんだっけ…」



「застежка-молния。」


 「そそ」


 「それ」



 「わたし、ロシア語ではまだ見た事ないんだけど」



 「ん?って思って

 『ザスチェなんちゃら』を調べてみたら、

  おんなじ意味だったから」




「ファスナー」「ジッパー」



 「あは 笑」

 「すれ違った 笑」




「あれが見える人に初めてお会いしました…」


 「私は2人目」



 「フントくんみたいにね、

  自己紹介みたいに言ってる女の子にたまたま会って」



「ちなみにその方はおいくつ…」



 「んー…」

 「9歳くらい、かな?たぶん」



「まさかの幼女!?Σ( ̄。 ̄ノ)ノ」



 「…フントくん、



  その言い方は…


  ちょっとキモい 苦笑」



「ゔっ(; ・`д・´)」


 「『木下結愛』ちゃんって言うんだけどね」


「ゆあちゃん…」


 「うん」


 「結愛ちゃんとね、約束したの」

 「『見える人』に会ったら紹介するって」




「ちなみにぃ、ゆあちゃんが見えるのは…」


 「『チャック』」


「まさかの日本語!?Σ( ̄。 ̄ノ)ノ」



「日本語はなかなかレアな気が…」



 「人によって『見えるファスナー』が違うのかなぁ」



「はっ!?」



「まさか、俺ら…」



「『選ばれし勇者』、とか?」


 「フントくん、ゲームのし過ぎ 笑」



 「私もちっちゃい頃から見えてたけど、

  周りの誰も、『見えてなかった』から」


 「『そういうもん』だと思って

  ガン無視してたんだけどね」



 「でも初めて結愛ちゃんっていう、

 『見える人』に会って…」


 「それでスタバでフントくんのロシア語でしょ?」




「…ちなみにぃ、ゆあちゃんに初めて会ったのは?」


 「スタバのぉ…


  1週間前くらい」

「やっぱ『選ばれし勇者』だって、俺ら!」



 「じゃあフントくん、魔法使える?」


「いや…」


 「武器とかで戦える?」


「…竹刀すら持ったことがない」


 「勇者じゃないと『わ・た・し・は』思うけど」



 「でも、なんかありそうな感じはする」




 「でもよかったぁ~」


「え?」



 「フントくん、や~っとタメ語で話してくれたぁ」


「あ」


「大変失礼を致しましたぁーー!!m(_ _)m」


 「だからタメ語でいいって 笑」

 「同い年なんだし」



「フントくんって、次の日曜空いてる?」



 「…うん、空いてる」


 「じゃあ結愛ちゃんと日曜に『ごたいめーん』ね♪」



「…うん、わかった」


 「それと…」


 「次敬語使ったら罰金ね」


「げっ!?Σ(`Д´ )マヂデスカ!?!?」


 「はい、ばっきーん! 笑」



「ゔっ(; ・`д・´)」


 「日曜までに貯金箱用意しとくね^^」



「ゔっ(; ・`д・´)」


コォ…


 「フントくん、帰ろ!」


「う、うん…」



 「あは 笑」


 「ブタちゃんにしよっかなぁ♪」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ