Episode.23
「で…」
「その展開なのに…
なんで『かすみさんの部屋にあがる』って言う、
ミラクルが起こったのかが超謎っす。。」
「あ゛?」
「しかもかすみさんの部屋に行っといて、
なんもなかったって…
寺田さん、どんだけチキンなんすか!?」
「うっせ!」
「『忘年会も兼ねて』みたいな流れになって、
花純さんお酒注文して」
「『一人で帰れないかも』って言われたから
送っただけで」
「うわっ!」
「それ、絶対『襲ってオッケー』って
サインじゃないっすかぁ!」
「ちょーーもったいない」
「んなわけないだろ」
「お酒入ってるのに男を部屋にあげるなんて…
その気があった以外考えらんない。。」
「で…」
「あ゛?」
「なんで俺、寺田さんに
お年玉貰ってるんすかねぇ。。」
「いや、正月だし」
「いや、正月っすけど…
あ、わかった!」
「あ゛?」
「寺田さん、父親みたいに思われたんっすね!」
「うっ…」
「んで完全『保護者』として花純さん送ったから、
それで警戒心ゼロだったとか!」
「・・・」
「あ」
「ず、、図星?」
「…「寺田さん、
お父さんみたい」言われた」
「はらいた。。」
「大丈夫か?」
「腹が冷えたか?」
「もう…正月早々、
俺を笑い死にさせるつもりっすか!」
「そっちかよ!!」
「やっぱ呼称は『お父さん』っすよねぇ~」
「寺田さん、『パパ』ってガラでもないし…
パパ活する金銭的余裕もなさそうだしぃ」
「まぁあんだけ『敬老の日』連呼してたら、
誰だって老けるっすよねぇ~」
「・・・」
「あ」
「だから俺お年玉貰ったんだ!」
「・・・」
「よかったぁ~、500円玉とかじゃなくって」
「…おい、川口ぃ」
「はい?」
「残念だよなぁ…
お前の出番、これで終わりだなんてなぁ」
「ゔっ(;・∀・)」
「まぁお前が出なくっても、
本筋には影響もないだろうしな、ぜってぇ」
「ぐっ(;・∀・)」
「い、いやぁ!
ほらよく女の人が言うじゃないですかぁ!」
「「結婚と恋愛は対象が違う」って!」
「寺田さんからハンパない『安心オーラ』が
出まくってたからっすよ!きっと!」
「それは俺が、確実に『恋愛対象外』って事だよな」
「ゔっ(;・∀・)」
「あとまえにお前、花純さんの事
『恋に生きる女』って言ってただろ」
「ぐっ(;・∀・)」
「いやいや!女性ってのは恋をした分
キレイになる生きもんなんで!」
「って事は俺も『メイク落とし』で
キレイさっぱりって扱い、か」
「ゔっ(;・∀・)」
「き、今日の寺田さん、なかなか手強い。。」
「…って」
「あーー!!」
「なに寺田さん、
俺のポン酒呑んでるんすかぁー!!」
「あ゛?( ̄∀ ̄)」
「寺田さん自分で、
「麦以外アウト」言うてたじゃないっすかぁ!」
「意外にうまいんだな、日本酒って」
「しかもロストヴァージン。。」
「あれですよ、寺田さん」
「恋愛ってのはなにも全部、
『トキメキスタート』じゃなきゃいけないって
決まってるわけじゃないっすから」
「あ゛?( ̄∀ ̄)」
「「安心サポート』がいつの間にか、
欠かせないものになってたって
パターンもありますし」
「ほら!」
「そんな大チャンスを敢えて見過ごすなんて、
普通の男とは違う、特別な何かを
感じたかもしれないし!」
「(( _ _ ))..zzzZZ」
「って」
「おじいちゃんかよ!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」
「あ゛?( ̄∀ ̄)」
「駅伝、今どの辺走ってんだ?」
「知らねーし!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」
「そか」
「(( _ _ ))..zzzZZ」
「はぁ。。」
「・・・」
ピッ
「ほら、これなんか割といい表情してるよ?」
「…ってなに撮ってるんですか!(〃ω〃)」
びくっ「ああー!!」
「うわっ、懐かし!」
「ってまだ今年・・いや明けたからもう去年か」
「…いいわぁ茜音たん。。」
ぐーーーっ(( _ _ ))
「イビキまでおっさん。。」
「おそるべし、敬老の日。。」