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W・O・8 "業を絶つ者"  作者: ねるすけ
2/8

新設、008!file1

ちょっとずつ書いてます、次回チーム結成です。

「新設された警視庁対復讐代行サービス課008へ異動……!?」

 (バン) ユイナは警察官である。階級は巡査部長。この奥多摩の交番にやってきて約2年。まだまだ新人だというにに、こうして異動が命じられている。

異例の事態であることは間違いない。


「この辞令って……ええと……?」


「信じられないけどね。引き抜きだよ。ぜひバン子ちゃんをって。」


「私を……ですか? あと、バン子ってあだ名やめてくださいっす」

 

杉浦部長はそうそうと首をたてに振る。あだ名への抗議は完全に無視されてしまった。今度パワハラで訴えてやろうか。


「近年、我が日本は類を見ない治安の悪化を辿っている。貧困の拡大、科学犯罪の進歩、行政への不信感。まァ、理由をあげればきりはないけどね。」


 ……知ってる。私を馬鹿にしてるのだろうか。その結果、警察組織の大幅な再編成がなされ、今までに無かった部署や課がたくさんできたり、人材を求め警察学校の中等部が発足し、最年少だと16歳で既に警察官として働けるようになったりした。


私が19歳で巡査部長の役職があるのも、この事がきっかけで昇格のボーダーに年齢の項目がなくなったからだ。……そんなことを言いたげな私を察したのか杉浦部長は


「じゃ、まとめると。そんな犯罪大国への道をまっしぐらに進んでる日本裏社会の中で、いや、会社と呼べるものができた。」


「復讐代行サービス。被害者より指名を受け、様々な形で復讐相手を地獄へ落とす………必殺仕事人? いやあれとはすこし違うか。ともかく、そういったことをする団体が増えて、問題になっている。君が行く部署は、サービス利用への注意換気、実際にサービスを行ってる場合の監視。そしてもし違法行為があれば、これを検挙、及び逮捕が仕事だ。」


 胡散臭い部署、そして仕事内容にユイナは顔を曇らせる。いずれ捜査一課を希望してる彼女にしてみれば、一つの交番で燻ってるより、はるかに良いのであるが、やはり不安なのだ。

 

「すごーく、陰湿な部署じゃないです?ホントに大丈夫なんですか?」

疑念の眼差しをおくるしかない。もしかしたら、追い出し部屋か何かの間違いではないか。


「ああ、大丈夫。そこのメンバーを見てみたけど警視庁の精鋭揃い。僕の尊敬する先輩もいるし、信頼していいと思う。しかしビックリしたよ、うちのバン子があのメンバーに加わるなんてなあ。」

 

「そしてなにより。この課を頼ってくる被害者はみーんな特殊な人達ばかりのはずだ。自分の中の正義をきちんと持ったバン子なら、きっとこの課で輝ける。僕はそう信じてるよ。」


何やら思うところはあるらしい。私がその課に選ばれた理由、なすべきことを既に見据えているのだろうか?

いつも締まりのない人ではあるけど、こういう時はなによりも信用できる。短い期間だったけどそこは確かだ。そう、彼が言うのなら……!


「分かりました。伴ユイナ、これからは対復008課で頑張っていきます!!!! 今まで、ご指導ご鞭撻、ありがとうございました!!!!」


──ありきたりな締めで申し訳ないが。これが私が008の扉を叩く馴れ初めであり。自身の正義を問われ続ける、葛藤との戦いの日々の始まりであった。

Profile

名前:伴 ユイナ

性別:女性

年齢:19

所属:対復讐代行サービス課008

階級:巡査部長

本作主人公。熱い正義感を持つ銀髪ポニーテールとが特徴的な警察官。あだ名はバン子。警察組織の大幅な改革により、17歳で警察官となり、19歳の若さで巡査部長になった。本人は捜査一課志望で、いつかはドラマに出てくるような女刑事になるのが夢。運動神経抜群。モデルは特捜戦隊デカレンジャー主人公、赤座伴番。

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