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序
初めてです。お手柔らかに。
想像してほしい。貴方がどうしても復讐したい相手がいたとして。憎くて赦せなくて、何としてでも殺したいと思った相手がいたとして。もしそいつが国とそれを為す法律に守られているとして。
──貴方はきっと、ダーク・ヒーローを望みませんか?
"正義"に守られた醜悪な悪党を抹殺する、執行者の存在を。勧善懲悪はこの社会に生きる人々の確固たる願いであり、罪人に居場所はない。
でも今の私は醜悪な悪党を護する"正義"であり、誰からも後ろ指を指されるようなヴィランだ。分かってる。だけど──
「きっとどこにだって正義は芽吹くものだから」
そう信じているから。
私は008の、この扉を開ける──!




