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現実ラブコメはアニメのように甘くない  作者: 夜山なつめ
第1章【現実ラブコメはアニメのように甘くない】
4/40

第3話【生まれて一度も】

 

 生まれて今まで俺は一目惚れをした事が無かったし、する人の気持ちが分からなかった。

 一目惚れとは、その人の容姿に引かれたのであって中身に引かれている訳ではないと思うから。

 恐らく一目惚れで抱た好きという感情は恋愛の好きではなく、好きなアイドルや好きなアニメキャラに対して抱く好きと同じだと思う。

 でも誰もアイドルなどを恋愛好きと勘違いしない。それの理由はきっと、その存在が雲の上の存在であり、その存在が自分とは違う世界を生きている人間だから。自分には決して手が届かない存在だとわかっているから。

 でも、人間はそんな存在が自分の目の前に、すぐ手の届くところにあると、きっとすぐに恋愛と勘違いしてしまうのだと、今までずっとそう思っていたから。

 だからきっとそうやって付き合っているカップルは長続きしないことが多いと思う。いや、例外もある。そうやってその人の事を意識し始めて、その人を見ているうちにその人の色々な事を見つけ、そこに引かれていく場合だ。いや、きっと今長く続いているカップルのほとんどが後者だろうし、人を好きになるほとんどの場合がそうなのだろう。

でも、そもそも一目惚れなんて、そんな話は自分とは無縁の話だと思ていた。

でも俺は彼女の笑顔にきっと、一目惚れしてしまったのだ。そんなことを顔を赤くして、うつむきながら考えていたら、隣を歩いていた星宮ほしみやが心配そうに話しかけてきた


「どーしたの?やっぱり自分で持つよ」


いや、そんな上目使いでこっち見るのやめてください……。


「いや 大丈夫、ちょっと考え事」


「ならいいけど、私のせいで無理させてたら悪いなって思って。」


「いや、お気になさらず」


 俺から持とうか?とか言っといて超カッコ悪いな俺……。変な人だと思われただろうか……。

 別に恋愛をする事自体は初めてではなかった。

 だけど告白されたことは勿論、したことも一度もないチキン野郎だ。

 だから生まれて一度も彼女ができたことない。はなから告白する気なんていつもないのに嫌われてないかとか、今みたいにマイナス印象を持たれたんじゃないか?とかいつもそんな無駄な事ばかり考えてしまう。俺の悪い癖だ。そして心のどこかでいつも向こうから告白してくれないか。なんて全く望みのない願望ばかりだ。でも、そんな事は俺の人生で起こり得ない。本当にラブコメの主人公は羨ましい。元々好きな人と両思いだったり、主人公に好きな人がいなくてもヒロインの誰かから好かれていたりと勝ち確状態だ。

 でも現実で告白する前から勝ち確なんて事は絶対あり得ない。だって現実は決してアニメのように甘くないから。しかも俺はそこまでイケメンでもない……。

 そんな事を考えているうちに教室についた。運んできたテスト課題を教卓に置いて自分の席につく。


「はー」


ついため息が漏れてしまった


しょうお前なんか教室出たときより顔赤くね?熱でもあるのか?」


 尚志ひさしから言われて、まだ自分の顔が赤いっ事に気づく。



「うるせーな。疲れてんだよ」


 まずい。柄にもなく動揺してしまった。

 

「そ……そうか まだ一時間目も始まってないけど…… 無理すんなよ…」


 なんかあいつもスゲー不思議そうな顔で見てくるし。心配してくれてるんだろうけど。

 あいつにはこの事は悟られないようにしなければ……。










*****************












 その日の帰り予定通り俺達は喫茶店でテスト勉強していた。


「おい、翔お前今日授業中なんか、すげーよそ見してたけどホントテスト大丈夫かよ……」


「大丈夫じゃないから、こうしてお前に教えてもらってんだろ?」


「いや、俺が聞いてるのは体調的な方だよ。朝も体調悪そうだったし。」


「ああ、そっちか。ホントに大丈夫だって。気にすんな。てか、なんでお前 俺がよそ見してたとか分かるんだよ……」


「いや、俺お前の席の後ろだし気づくだろ……」


 そうでした……。


 星宮の事まではバレてないと思うけどホントこいつ勘が鋭いからまじで怖いな……。

 いやそんなことよりも今は目の前の勉強に集中しなくてはならない。

 留年したらほんと笑えない。

   

 こんにちは夜山なつめです。

話を展開させることができてきて話の進ませ方が思ってたよりかなり難しい。

頭のなかで構想ができていても文字にするのって大変w 不自然な箇所があればご指摘ください。

 読んでくださった方ありがとうございました。

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