薔薇とメロス 予告編
久斗
孔明
三良。
年齢の違う三人の青年たち。
「もう一人はいたかも知れません」
ネットの自殺サイトに渦巻く未知のウイルスから始まる。心身を蝕まれた久斗を筆頭とする異常心理たち。
三良を孔明の代わりに殺す為に呼んでいた、とふと気がついた久斗は消息を断ってしまう。
殺す相手は孔明でなければ誰でも良かったのだと書き残しーーーー。
……画家に美しいと賛美された千歳の表情は惨めな男を見続けなければならない苦痛に歪んでいた。
孔明の代わりに長崎のアトリエに現れた三良を画学生、久斗は次なる事件の標的とすり替えてゆく。モデルは孔明でなくとも誰でも良かった久斗。
ーーーー「もう一人はいたかも知れません」ーーーー。
渦中にテレビ出演した久斗はウイルス事件の真相を訴える。ある事を自らが証明してみせたが何者かに命を断たれ、真相究明が暴かれる。
次第に論理トリックが巷に広がる中で、久斗の真の恋人にして事件の動機を知る千歳には目を閉じながら、久斗を自称する男が再び現れた。彼等はいつから二人いたのだろうか?
「千歳さんの彼氏の久斗君のスケッチブックを調べて下さい。開くと千歳さんの半身が描かれていて、写真と生き写しの顔をしていて、微笑みがちの絵で……ルネッサンスの絵画のようなタッチの絵があります。
よく見ると実物の写真とは違う、少し和らいでいて幸福そうな女性の姿が描かれている。実際には不幸を感じている女性に見えた彼女はパーティーの最中に描かれた絵の中を飛び、女装した僕と同じ服を着て大きく描かれているんです」
孔明の異父兄弟の三良は千歳の協力なしに、絵画の記憶から久斗の核心に迫ってゆく。
私、作者からのお知らせとなります。
本編 薔薇とメロスの予告編ショートショートvr. その1となります。
本編あらすじとストーリーを推敲中となります、手短にて失礼致します。