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テンプレ!異世界転生!

「あれ?ここはどこだ?確か通勤途中で横断歩道を渡ろうと…あっ!あの時ダンプが来て、俺は跳ねられたはず…」


『目が覚めたようじゃな。』


「だ、だれですか??」

声が聞こえた方へと向くと真っ白な空間に髭を生やしたおじいさんが立っていた。


『まぁ、儂は君たちで言うところの神さまじゃな。』


「か、神様ですか。それがなんで僕のところに…あ、跳ねられて死んで、転生とかですか?」

生前、この者、神上優斗は25歳でいろいろな小説を読み漁っていたためもしかすると転生するのかもと、淡い期待をしていたのである。


『まぁ、そういうことじゃな、でも儂がお主に会いにきたのは他の理由があってな。』


「ほ、ほかの理由ですか?」


『うむ、お主からは他の人間にはない魔力と神力が感じられるんじゃ。』


「魔力と神力ですか…そんなもの使ったことなんてないんですけどね…それに神力って神様しか使えないんじゃないんですか??」


『そうなんじゃ。それでお主を転生させてみてそれでどうなるかを見てみようと思っての。転生すればお主の本当の力がわかるかもしれんのでな。いいかの?』


「僕は全然いいんですけど、転生ってことは赤ちゃんの時からですよね??」


『まぁそう言うことになるな。転生するにあたってお主にはそこそこいい生まれにしておくから安心せい。』


「それなら記憶が戻るのを3歳からにしてくれませんか??さすがにおしめを変えられたりするのを見るのも恥ずかしいので。」


『それくらいならお安い御用じゃ。急にきてもらってすまんな。』


「いえいえ、新しい人生をくれるだけでもありがたいのですから。」

と優斗はテンプレだなぁ、と思うと同時に魔力などの原因を考えるのであった。


『それと転生してもらう世界なんじゃが、小説なんかでよくある、いわゆる剣と魔法の世界じゃな。もちろん魔族なんかもいるがな。』


「な、なるほどテンプレなんですねということは冒険者ギルドなんかも??」


『そうじゃな。お主たちの言うとこのテンプレじゃ。

もちろん冒険者ギルドも存在する。それといい加減無理をしている敬語もやめんかの?堅っ苦しくていやなんでの。』


「やっぱりばれてたか。じゃあこっちがいかしてもらうな。」


『うむ。そっちの方がいいの。じゃあそろそろ転生するかの?』


「ああ、よろしく頼む。また神殿なんか行った時は祈るとするよ。」


『そうじゃ、記憶が戻った時に儂が転生した時に渡すスキルのインベントリの中を見るじゃぞ。一応1人でも生きていけるだけのお金と武器なんかをいれておくからの。』


「おぉ、ありがとう。じいちゃんいいやつだな。」


『ふふ、じいちゃんか、最高神の儂にそんなこと言ったやつははじめてじゃの。じゃあいくぞい、ほれ!』


「転生するの軽!?!?」

そう思いながら優斗は光へと飲み込まれていった。


『何者かわかるのは3年後か。案外いいやつじゃったの。記憶を取り戻してインベントリを見て驚く姿が楽しみじゃ。』

誰もいない真っ白な空間で最高神はそう呟くのだった。

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