やっと入れたのに、やることがいっぱいです。
眠いです。
書いてる時間が時間なので、眠くてたまらないです。
今回も、途中で集中力が切れてしまいました。すみません。
前回の話を少しだけ加筆、修正しました。
まだ読んでいない方はそちらから読むことをお勧めします。
Twitterの方も宜しくお願いします。
@hironagamieyuu_
先程の騎士さんが呼んだ援軍が来たのだが、既に湊人が処理をしており、湊人達が加勢した証拠は残していなかった。
援軍に、生き残りの騎士達が、仲間を失いながらも、なんとか相打ちにすることに成功した。と答えていた。
そして、男の遺体を持って騎士達は帰っていった。
それと入れ違いで女子高生ほどの女の子達がやってきて、受け付けを始めた。
ちゃっかり自分たちが一番前という記憶も入れていたので、湊人とグライドは受け付けに向かった。
まず、身体検査され、少し心が満たされた。
何も危ないものを持っていないことがわかり、次へ進む。
そこで詰んだ。
身分証チェックだ。
あると踏んで、《ヴァニッシュメモリ》で記憶を偽ろうかとおもっていたのだが、何故か魔法阻害装置が付いており不可能だった。
まずいまずい。これは非常にまずいことになった。
「どうかしました?」
受け付けの女の子が聴いてきた。
まずい。このまま行けば、良くて町に入れないで済むが、下手したら不当侵入疑いで捕まるかもしれない。
それぐらい起こっても、なんら不思議ではない。
「身分証がなかったら、銀貨5枚頂きますが、お持ちですか?」
持ってたら苦労しない。
ちくしょう、まさか魔法阻害装置があるとは思っていなかった。
技術が遅れていると思って舐めていた。
先程のゴタの時にお金を仕入れとけばよかった。
いつまでも答えない湊人にしびれを切らした女の子がいう。
「身分証かお金がないのであれば、この国に入ることはできません。お引き取りください」
仕方なく戻ろうとすると、それに気がついたグライドが湊人を担当した女の子に話しかけた。
「なぁ、あいつの身分は俺が保証する。それとも、この俺が嘘をついているとでも思うか?」
「い、いえ。」
「なら頼むよ。あいつを入れてやってくれ。」
グライドがどれほど信用されてるかがわかった瞬間だった。
「すまない、助かった」
「いいってことよ!それに、ミナトも魔法阻害装置は無効化できなかったみたいだな!」
「ああ、精神干渉系統の魔法は阻害されやすいからな。普通に攻撃魔法を使う分には問題なかったぞ?あれは精神干渉を無効化するために使われてるのか?」
「いや。ミナトが例外なだけで、上級冒険者ですらあれがある中で魔法は使えないぞ?」
「マジか。ってか、もう驚かないんだな」
「それぐらいで驚いてたら、お前とやっていけないだろ?」
「言えてる」
一頻り笑ったところに、異常に強そうなおじさんがやってきた。
女の子はまた別のところで受け付けをしていた。
「んで、グライド。こいつは大丈夫なのか?」
おじさんの問いに自信満々で答える。
「ああ。こいつは信用するのに値するだろう。話しててわかった。これで裏切られたらびっくりするぞ!」
大声で笑うグライド。
「それじゃ困るんだが?ま、お前がそこまで言うならいいだろう。ただし、条件がある。」
「条件ですか?」
「ああ、君に冒険者ギルドへ入ってもらう。手続きはいらない。ギルドマスター権限で君を冒険者にしよう。どうだ?」
入れる上に、稼ぎ口まで確保できるのは嬉しい。
「わかりました。それでいいのであれば。」
「それでは、この後ギルドへ行ってくれ。これを持って受付に行き、試験を受けに来たといえばいい。」
金色の板を貰った。
なにやら文字が書いてあったが、読めない。
話が通じる時点でおかしいと思うのだが、文字はわからないらしい。
後で練習すると心のメモ帳に書いておいた。
そして少しグライド話し、ギルドへと向かうため、グライドと別れた。
グライドはギルドと少し離れた場所で商売をしているらしい。
なので、用事が終わった後で会う約束をした。
向かう途中ふと思ったのだが、先程のおじさんはギルマスって言ってたよな。
ってことは、俺のために出てきたってことになるよな?
あれ?俺を入れるように言ったのは誰だ?
グライドだな。
え?なに?グライドってギルマス動かせるって程じゃないだろうけど、呼び出せるほど大物なの?
湊人は序盤からかなりいい人脈を得たのだが、この時はまだわかっていなかった。
ギルドへついて一言言いたいことがある。
でかすぎるだろ。
これ東京にある野球が行われるドームが3つ4つ入りそうだ。
まず、入り口が広い。
かなりの人が出入りできるようにか、縦にも横にも広いのだ。
少し入るのをためらってしまう。
そんな湊人を尻目に、後ろからやってくる人の波に押されて中へ入った。
中では、酒を飲む人、騒ぐ人、女性を口説く人など、いろいろな人で溢れかえっていた。
逆に、これだけの人がいるのに、空いている席があることに驚きだ。
「ってか、受付ってどこだよ!」
湊人の声は大勢の人の声でかき消される。
それにしても広すぎる。おそらく壁側にあるとは思うのだが、これを一周するのに30分ほどかかってしまいそうだ。
とりあえず行くしかないので、左回りで回ることにした。
結論から言おう、受付は入り口は入り口の右側にあった。
円形に弧ABみたいな感じで受付があった。
わからない場合はググってほしい。
取り敢えず受付に並んだ。
10分後、湊人の番が回ってきた。
「本日はどんな御用でしょうか?」
「ああ、なんかここのギルドマスターかな?にこれ貰ってきてさ。」
そう言いつつ、もらった金の板を受付のお姉さんに渡す。
「しょ、少々お待ちください」
そう言って中へ入っていった。
それから数分で戻ってきた受付のお姉さん。と、今度はひ弱そうなおっさん。
「ミナトさんには実力テストをしろとのことなので、実力を見させてもらいます。規定以下であれば不合格です。何か質問はありますか?」
「えーっと、魔法ですか?格闘ですか?それとも剣術?」
「どれでも構いません。他に質問は?」
「あ、ないです。」
「それでは、こちらからどうぞ。」
開けられたドアには入り、目的の場所へと向かった。
うん。なんの変哲のない闘技場だな。
退治するのがひ弱そうなおっさんってとこだろうか。
しかし、気は抜けない。
何せ、おっさんから発せられる殺気が半端じゃない。
おそらく、この殺気で腰を抜かすのであれば、そこで失格なのであろう。
確かに強い殺気だ。25mほど離れているのに、これ程の殺気を感じるのだ。
しかし、湊人は幼少期にこれより強い殺気を毎日受けてた。
なにもされていないのに、体の全体が痛む。
圧力で潰されてしまうんじゃないかと思うほどで、普通の人であれば死んでしまっていただろう。
それでも、ただ殺気を振りまいていただけなのだ。
これが全て湊人に向けられていたら、さすがに死んでいただろう。
そんな殺気を常に受けながら、魔法や剣術、体術など様々なことを学んだ。
そんなこともあり、この程度なら恐怖すら感じないのである。
湊人も同じぐらいの殺気をおっさんに向けて放ってみた。
すると驚きつつ面白いものを見つけたような顔をした。
「それでははじめます。スタート!」
受付のお姉さんが腕を下ろした瞬間、おっさんが消えた。
気付いた時には既に目の前1mのところまで来ており、首を狙う軌道の剣を放ってきた。
湊人は元の世界で鍛えた感と反射神経で、剣を交わすことに成功した。
湊人の守備に気を良くしたのか、さらなる猛攻を仕掛けてきた。
それらを《シャドウブレード》と言う魔法で出した剣でいなす。
剣が無理だと判断したのか、距離を取り魔法を発動した。
「敵を貫き、焼き尽くせ!《フレイムアロー》!」
おっさんの後ろに現れた無数の槍状の炎が湊人を襲う。
「《ウォーターアロー》」
同系統の魔法でフレイムアローを全て相殺し、なおかつ、おっさんへ攻撃を仕掛けた。
しかし、それを全て回避するおっさん。
さらに、反撃を加えてきた。
それからお互い互角に戦うこと10分。
湊人が発動した《サンダーストーム》と言う鬼畜魔法が決め手となった。
《サンダーストーム》とは、込める魔力により効果が変わる魔法である。
込める魔力が多ければ多いほど威力が上がり、少ないと、全身を麻痺させる。
しかし、鬼畜魔法と呼んでいるのには別の訳がある。
この魔法は、非常に範囲が広い上に、回避不可能の速さで敵を穿つのだ。
それに、味方すらも攻撃してしまう。
これは、魔法の制御どうのではなく、単に、速すぎて制御が間に合わないのだ。
なので、人間には制御不可能ってことだ。
この試合は、受付のお姉さんの終了宣言で幕を閉じた。
グライドの店にまで行って、用事を済ませる予定だったのに。
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